2024年11月5日(現地時間)に、ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)は「パイロット HRCプロトタイプ」を世界初公開しました。ホンダの本格オフロードSUVが世界初公開!
■ホンダの本格オフロードSUVが世界初公開!
2024年11月5日(現地時間)に、ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)は同年5日から8日まで開催されるモーターショー「SEMA Show 2024」にて、「パイロット HRCプロトタイプ」を世界初公開しました。
HRC USは、1993年にホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)として設立。
2024年1月にHPDはHRC USと改名し、HRC Japanと統合してホンダ及びアキュラ全体のモータースポーツに関与してきました。
さらに2026年からは、ホンダのF1パワーユニットの開発とレースサポートに携わる予定とのことです。
30年以上にわたるレースで培った豊富なノウハウを活かすため、2024年10月31日には、ストリート、トラック、オフロードの各用途に特化した純正パフォーマンスパーツを製造する新事業の立ち上げを発表。
なかでもパイロット HRCプロトタイプは、ホンダの大型SUV「パイロット」をベースにオフロード性能を高めたモデルとして披露されました。
パイロットは北米ホンダが生産するSUVで、初代は2002年にデビュー。
日本でかつて発売されていたSUV「CR-V」の兄貴分という位置づけで展開され、発売当初からヒット作となりました。
現行モデルとなる4代目は2022年に登場。
ボディサイズは全長5077mm×全幅1994mm×全高1803mm、ホイールベースは2890mmと、全長、全幅においてはトヨタの本格オフロードSUV「ランドクルーザー(300系)」よりも大きなサイズ感です。
そのボディサイズから広大な室内空間が設けられ、シートレイアウトは3列シート仕様の7人乗りまたは8人乗りから選択可能。
ファミリーや多人数での利用にも十分対応できる設計となっています。
パワートレインは、最大出力285馬力・最大トルク262lb・ftを発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンを搭載。
これに10速ATが組み合わされ、駆動方式はFFまたは4WDがラインナップされています。
今回公開されたパイロット HRCプロトタイプについて、詳細は公開されていないものの、エクステリア上でベース車両と大きく異なる部分が複数見られます。
まずフロントバンパーの造形が変更され、巨大かつ屈強なフロントバンパーを装備。
リフトアップされた車高と、ゴツいデザインの大径タイヤも相まって、タフな印象を強めています。
また、フロントバンパーにはウインチを搭載するのにくわえて、ルーフには専用のルーフラック、リアドア付近には燃料キャニスターが装備されるなど、冒険心を擽るアイテムで武装。
さらに、ベース車両ではメッキだった部分がブラックアウトされ、スポーティな印象が高められているのも特徴です。
これらのパーツは、将来的に市販車向けのアフターマーケットパーツとして展開される可能性もあり、今後の動向に注目が集まることでしょう。
そのほかSEMA Show 2024では、同じくHRCのプロトタイプとして「インテグラ タイプS HRCプロトタイプ」が披露されるほか、「オラクル レッドブル レーシング RB20 フォーミュラ 1 カー」「インディカー」「リッジライン バハ レース トラック」「CR-V ハイブリッド レーサー」「ARX-06」「インテグラ タイプ S DE5 レースカー」「HRC ホンダ シビックタイプR ペースカー」の全9台が展示されます。