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リッター100km超え!? 斬新「“爆エコ”クーペ」登場! MRד軽自動車並み”超軽量ボディで案外楽しそう! 829ccエンジン搭載の「VW車」が欧州で落札

くるまのニュース 2024年11月17日 8時25分

欧州の自動車オークションサイト「COLLECTING CARS」にて、フォルクスワーゲンが過去にリリースした“超低燃費車”「XL1」が56,500ユーロ(約938万円)で落札されました。どのようなモデルなのでしょうか。

■リッター100km超えのクーペ?

 欧州の自動車オークションサイト「COLLECTING CARS」にて、フォルクスワーゲンが過去にリリースした“超低燃費車”が56,500ユーロ(約938万円)で落札されました。 

 今回落札されたモデルはフォルクスワーゲン「XL1」という車両で、1Lの燃料で100kmの走行を目指して開発された超低燃費車両です。

 もともと「L1」という車名でプロトタイプの開発がスタートしたこのモデルは、2011年にXL1へと改名。そして2013年にドイツで250台数限定で販売されました。

 そんなXL1は、低燃費を実現するためにありとあらゆる手段が講じられており、エクステリアのデザインはまるでスーパースポーツのような流線型のもの。

 これはいうまでもなく走行時の空気抵抗を極限まで減らすための措置であり、低い全高や狭めの全幅、そしてリアのホイールスパッツやバタフライドアもすべて理由があり、その結果実際のCd値(空気抵抗を示す値で0に近いほど良い)は0.186と驚異的な数値を誇っていました。

 そして燃費性能に大きく影響する車両重量についても惜しみなく軽量なカーボン素材が使用されており、車両重量は795kgと軽自動車並みの軽さを実現していました。

 XL1の心臓部には829ccの排気量を持ち48PSの出力を持つ2気筒のディーゼルターボエンジンが搭載され、27PSの電気モーターと組み合わされるプラグインハイブリッドシステムを採用。

 空気抵抗を抑えるためにパワートレインはフロントではなく運転席後部に搭載され、後輪を駆動させるレイアウト。

 トランスミッションは7速のDSGが組み合わされ、システム出力は75PSと必要十分な出力を実現していました。

 2シーターとなるシートレイアウトは、助手席がやや後方に位置するオフセットしたものとなっていますが、これは助手席を後方に移動させることで助手席エアバッグを不要とし、軽量化を実現するためと言われています。

 ここまで徹底した低燃費対策により、カタログ燃費は0.9L/100km、つまりリッター111kmを超える驚異的なものとなっていましたが、このモデルは日常的に使うことを前提としており、エアコンやカーナビといった快適装備を標準で搭載していたこともトピックだったのです。

 ただ、このXL1は採算度外視で制作されていたため、新車時の価格は11万1000ユーロ(約1837万円)と超高額となっており、約2万kmを走行しているものの半値ほどとなっている今回の落札価格はコレクターにとってはお買い得なものだったと言えるかもしれません。

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