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トヨタが超スゴい「新2ドアSUV」実車初公開! 現代版「ハイラックスサーフ」やん! “脱着ルーフ仕様”爆誕… 「市販化を!」望む声多し、米国で展示

くるまのニュース 2024年11月7日 14時10分

1967年より年に1回開催している、アフターマーケットの見本市となる「SEMAショー」。今年もトヨタは複数のカスタムカーを展示しましたが、中でも「4ランナーTRDサーフ・コンセプト」は大きな注目を浴びています。

■現代版ハイラックスサーフ!2ドア&着脱ルーフの「4ランナーTRDサーフコンセプト」発表 SEMAショー2024

 2024年11月5日より開幕した世界最大級のアフターマーケット見本市「SEMAショー2024」にてトヨタが発表したとあるクルマが注目を浴びています。
 
 いったいどのようなクルマなのでしょうか。

 1967年より年に1回開催している、アフターマーケットの見本市となる「SEMAショー(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)」。

 様々な会社・ブランドがカスタムやエンジンのチューニングをはじめ、タイヤやホイールといった展示。

 さらには塗装、リペア用品、カーケア用品、カーラッピング、電装品、工具、整備用品なども出展します。

 ここ十数年は日本車人気の煽りを受け、スポコンやドリフト系に関連する展示も目立っており、その市場規模は全体で476億ドルに達します。

 そうしたSEMAショーにおいて、自動車メーカーによる展示も醍醐味のひとつ。

 特に近年ではトヨタがSEMAショーに積極的な姿勢を見せており、モータースポーツが育て上げたDNAを持つ「GR」系列だけでなく、コロナ禍を経て人気が高まったアウトドア趣味へ訴えかける、ピックアップトラックやオフロードSUV関連の展示も充実。

 例年通り、今年もトヨタは複数のカスタムカーを展示しましたが、中でも「4ランナーTRDサーフ・コンセプト」は大きな注目を浴びています。

 トヨタが北米市場で販売する「4ランナー」は、日本でも2009年まで販売されていた「ハイラックスサーフ」の海外仕様車です。

 ハイラックスサーフ自体はピックアップトラックである「ハイラックス」のベッド部分に、FRP製の脱着可能なルーフを架装したモデルとして当初は誕生しました。

 2代目からはルーフが一体化されたものの、1990年以降のRVブームによる後押しを受けて強い人気を博します。

 その後、3代目以降は北米市場向けピックアップ「タコマ」をベースとしただけでなく、ハイラックスが新興国市場向けの小型なピックアップとして刷新されたことも影響し、ハイラックスサーフは徐々に大型オフロードSUVとしての進化を歩みました。

 2024年には最新モデルとなる6代目モデルが発表され、同年おわりの発売を予定しています。

 今回、トヨタは新型4ランナーの登場に際して、これをベースとするコンセプトカー「4ランナーTRDサーフ・コンセプト」を制作、SEMAショーにてお披露目しました。

■まさかの「現代版ハイラックスサーフ」 どんな特徴がある? 現地の反響は?

 このカスタムカーは北米市場で販売される2025年型4ランナー TRDリミテッドをベースとしており、パワートレインは「iFORCE」と呼ばれるT24A-FTS型2.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載します。

 iFORCEモデルは最高出力278 hp/最大トルク429 Nmを誇りますが、これにモーターとハイブリッドシステムを組み合わせ、326 hp/630 Nmを叩き出す「iFORCE MAX」モデルも実際の市販モデルには設定されています。

 制作を担当したのはトヨタのアメリカ法人内にある「トヨタ・モータースポーツ・ガレージ」で、同国におけるトヨタのモータースポーツ活動を支えている部門。

「南カリフォルニアの風を背に受けるビーチ・カー」をテーマに制作プロジェクトが進みましたが、それには多くの課題が立ちはだかったようです。

 市販されている4ランナーは5ドアでルーフは一体化していますが、一方で初代4ランナーは2ドア、ルーフの脱着も可能でした。

 その要素を取り入れるべく、2ドアでもドアとパワーウィンドウが作動することに。

 加えて、後部座席へのアクセスを容易にするため前席を折りたたみ可能にしました。

 このように、「目には見えない点での改良を施した」とプロジェクト責任者のマーティ・シュワーター氏は語ります。

 CADと3Dプリントを用いて設計された専用ルーフは日本から直送され、ボディのデザインを損なわないように完璧にマッチした状態で調整がおこなわれました。

 また、ルーフの脱着も1人でおこなえるコンパクトな設計となっているようです。

脱着式ルーフが飛んでいる!? (現地撮影:加藤博人)

 改良点はシャシ部にも及びます。

 サスペンションやステアリング機構、フロントアクスルはこのカスタムカー専用設計となっており、リアの足回りは同じく北米で販売されている大型ピックアップ「タンドラ」のものを移植したとのこと。

 BFグッドリッチのオフロードタイヤを履かせた17インチホイールは筋骨隆々なフェンダーとの調和を見せ、ビーチで遊ぶのにもってこいな1台が完成しました。

 SEMAショー初日に実施されたブースツアーでお披露目された際も、ブースに集った来場者からは市販化を望む声が多く、今日のトヨタでは取り揃えていない2ドアオフローダーへの注目がいかに高いかを示しました。

※ ※ ※

 これ以外にも、トヨタの著名デザインスタジオ「CALTY」が担当したランドクルーザー250のバンカットカスタム。

 ラットレッジ・ウッド氏がプロデュースした1JZ換装・ドリフト仕様の1994年型ハイラックスなど、他では見られないようなカスタムビルドがSEMAショーのトヨタブースを彩ります。

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