米国トヨタは新型「ランドクルーザーROXコンセプト」を「SEMAショー2024」で初公開しました。「ランドクルーザー250」をベースとしたモデルですが、どのような特徴があるのでしょうか。
■斬新オープン仕様の「ランクル」爆誕!
トヨタの米国法人は2024年11月5日、新型「ランドクルーザーROXコンセプト」の実車を「SEMAショー2024」(米国・ラスベガス)で世界初公開しました。
ランドクルーザーは、1951年に登場した通称「トヨタ・ジープ(BJ型)」をルーツとする本格四輪駆動車シリーズ。約170の国と地域で販売されるグローバルモデルとなっています。
現行モデルは、フラッグシップの「ランドクルーザー300」、実用重視のヘビーデューティ系の「ランドクルーザー70」、ライトデューティの「ランドクルーザー250」の3車種をラインナップしています。
なかでもランドクルーザー250は、日本では「ランドクルーザープラド」の後継モデル的なポジションとなっていますが、米国ではランドクルーザー(200系)の後継モデルとなり、ランドクルーザーの車名で展開されます。
今回SEMAショー2024で初公開されたランドクルーザーROXは、ランドクルーザー(日本名:ランドクルーザー250)をベースとしたコンセプトカーとして登場しました。
トヨタの北米デザイン部門「キャルティデザイン スタジオ」とトヨタR&Dが、「限界を押し広げ、頑丈なユーティリティとオープンエアの自由を融合させ、ゲームチェンジャーとなるアドベンチャービークル」として作成。
ROXとは、「レクリエーションオープンエクスペリエンス」の略で、トヨタの米国法人によると「究極のアウトドアアドベンチャーのために設計されたオープンエアコンセプトでランドクルーザーの過去を継承した」とのことです。
ランドクルーザーROXコンセプトは車両の半分以上が改造されており、ルーフを切断したほか、後部荷室部分はサイドパネルの一部が取り払われるなど、まるでピックアップトラックのようなスタイリングに変更されました。
また、屋根の強度を高めるべくロールケージが張り巡らされ、ルーフライトや新デザインの前後バンパーやスキッドプレート、背面タイヤも装備。
ヘッドライトは丸目ではなく“角目”ですが、まるで「FJクルーザー」を彷彿させるようなエクステリアに仕上がっています。
さらに、4インチ(約101mm)のリフトアップと8インチ(約203)のトレッド幅拡張、ワイドフェンダーも装着。ワイドなスタンスを実現しました。
ボディカラーは、ランドクルーザー伝統のボディカラー「スプリング グリーン」に着想を得たという薄いグリーンが用いられました。
インテリアは、ヘリテージ オレンジのレザーが使用され、レトロな雰囲気を演出しています。