日本では高級ミニバンのトヨタ「アルファード」が人気ですが、これを上回るボディサイズを誇る、巨大な高級ミニバンが海外には存在します。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■「トランプ“新”大統領」みたいな超高級ミニバン!
世界には様々なクルマが存在しますが、「トランプチ」という自動車ブランドは、巨大なボディの高級ミニバンを展開しています。
日本では馴染みのないこのモデルは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
トランプチは、中国の自動車メーカー「広州汽車」(GAC)の展開するブランドで、小型セダンから大型SUVまで幅広い車種をラインナップしています。
そしてトランプチの展開している「M8」は、日本でも人気の高級ミニバン トヨタ「アルファード」を上回るボディサイズが自慢の大型ミニバン。
初代モデルは2017年に発売した「GM8」でしたが、2020年にM8へと改名され、2022年11月には現行モデルとなる2代目M8へとフルモデルチェンジしました。
最新モデルのM8のボディサイズは、全長5212mm×全幅1893mm×全高1823mmとアルファードよりも200mm以上長く、全幅も約50mm広い迫力あふれる大きさです。(4代目アルファードは全長4995mm×全幅1850mm×全高1945mm)
エクステリアから漂う高級感も特徴的で、縦方向のラインを基調とした大型のメッキグリルや逆L字型のヘッドライトなどが、M8のプレミアム性を演出します。
また、3070mmという超ロングホイールベースによって広大な車内空間を実現しており、豪華を極めたインテリアには、ブラックとレッドを組み合わせたオペラホール調のデザインを採用することも可能です。
この巨体を動かすパワーユニットには、ガソリン仕様およびハイブリッド仕様の2つを用意。
とくにハイブリッド仕様にはトヨタのハイブリッド技術が採用され、2リッターターボエンジンにトヨタのハイブリッドシステム「第4世代 THS-II」を組み合わせて搭載しています。
そして、そんな高級ミニバン トランプチM8のプレミアム感と快適性をさらに高めた最上級グレードとして、「マスターエディション」が存在します。
このマスターエディションは、通常モデルよりも全長を延長し、車内空間をより広大なものへと拡張するとともに、フロントデザインにも手を加えて威圧感を高めています。
またトランプチは2023年に、M8の実質的なプラグインハイブリッド仕様となる新モデル「E8」も発売。
同車には2.0リッターターボエンジンにモーターを組み合わせ、最高出力367馬力・最大トルク630Nmを発揮。
最高速度は170km/hにも到達する、パワフルな最上級ミニバンに仕上がっています。
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ちなみに、この“トランプチ”というブランド名は、中国語で「伝説」を意味する言葉「チュワンチー」を由来とするもの。
しかし、第45代および第47代アメリカ合衆国大統領の「ドナルド・トランプ氏」の名前に酷似しているという指摘も生じています。
そのため海外市場への参入時には、ブランド名が「GAC MOTOR」に変更されています。