トヨタのオーストラリア法人は2024年10月10日、5リッターV型8気筒エンジンを搭載する「GRスープラ」のクレイモデルを現地で初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■V8スープラ初公開!?
トヨタのオーストラリア法人は2024年10月10日、レクサスのプレミアムスポーツエンジンとして開発された5リッターV型8気筒エンジンを搭載する「GRスープラ」のクレイモデルを現地で初公開しました。
「スープラ」(日本名:セリカXX)は1978年にデビューしたスポーツカーです。現行モデルは5代目にあたり、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」初のグローバルモデルとして2019年に発売されました。
トヨタとBMWの包括提携による初のモデルで、マグナ・シュタイヤー社グラーツ工場(オーストリア)で生産されています。オーストラリア仕様に搭載されるパワートレインは最高出力387PS・最大トルク500Nmを発生する3リッター直列6気筒ターボエンジンに6速MTまたは8速ATを組み合わせています。
今回発表されたGRスープラは、現地で開催されるレプコ・スーパーカーズ選手権に2026シーズンから参戦するため競技車両です。
レプコ・スーパーカーズ選手権は、国際自動車連盟(FIA)公認のツーリングカーレース。現在の参戦車両はフォード「マスタング」とシボレー「カマロ」で、実質的にV8エンジン搭載車が覇権を競っています。
そんなV8チャンピオン争いに2026シーズンから割って入るGRスープラは、3リッター直6ターボエンジンを5リッターV8エンジンに換装したほか、デザインを2014年発表のコンセプトモデル「FT-1」により近づけているのが特徴です。
ボディカラーはサテンブラックで、GRデカールのうねりがグラマラスな造形美を引き立てています。
現行モデルの車両型式は「DB」ですが、4代目「A80型」からの続番という意味合いで「A90」が通称としてファンの間で使われており、そのA90がウインドウにあしらわれているのは心憎い演出といえるでしょう。
同社副社長のショーン・ハンリー氏は「GRファンの情熱をさらに高め、モータースポーツへの興味と興奮を喚起していきたいと考えています」と話しています。