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斬新「日本の“フェラーリ”」がスゴイ! 約“700馬力”&大排気量「V8ツインターボ」採用! 日本限定で“50周年”を記念した十人十色の「J50」とは?

くるまのニュース 2024年11月16日 16時40分

フェラーリには、かつて日本専売モデルが存在していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■設計から日本向け、日本専売だった「フェラーリ」とは?

 スーパーカーの代名詞ともいえるフェラーリは、これまでにさまざまな台数限定モデルを展開してきました。
 
 そのなかには、日本のみで販売された珍しいフェラーリがあったのをご存じでしょうか。

 そのクルマとは「J50」です。

 同車は2016年にフェラーリの日本進出50周年を記念し、限定10台のみが製造されたスペシャルモデルです。

 ちなみに、日本への正規輸入第1号はフェラーリで初めて最初からロードカーとして設計されたモデル「275GTB」でした。

 これまでにもフェラーリは、周年記念など特別なタイミングで限定モデルを販売しており、例えばアメリカ進出60周年記念モデルの「F60 アメリカ」(「F12ベルリネッタ」がベース)など、特定地域限定のモデルがありました。

 J50も同様の日本専売モデルとなります。

 ベースとなったのは、V型8気筒ツインターボエンジンをミッドシップレイアウトで搭載した、オープントップの「488スパイダー」です。

 このクルマは、1975年にデビューした「308GTB」から継ぐ、フェラーリのなかでも人気の通称「V8ミッドシップモデル」であり、2015年にクーペモデルの「488GTB」が登場したのち、同年に発表されました。

 フェラーリ・スタイリング・センターが手掛けた流麗かつ躍動的なデザインはすでに完成されたといっていいものでしたが、J50では、1970年代から80年代のフェラーリ・ロードカーを想起させるタルガ・ボディへと一新。

 ベースよりもさらにスタイリッシュになりました。

 特に目を引くのが、ウインドスクリーンへと流れるサイドウィンドウの斜めカットラインと、フェラーリのスーパーカーシリーズである「288GTO」や「F40」、「F50」などからインスパイアされたブラックのスウェッジ・ラインです。

 特にこのスウェッジ・ラインは、低く抑えられたノーズからドア後方のエア・インテークへと溶け込むようにデザインされており、J50の美しさを際立たせています。

 また、細部までこだわったインテリアもJ50の魅力です。

 例えば、スペシャルトリムのスポーツシートは、ヘッドレストにも跳ね馬とJ50の刺繍が入った特別仕様。

 センターコンソール周りもフェラーリ「J50」専用仕立てとなっているのも特徴的です。

 エンジンは488スパイダーと同じ3.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンですが、J50専用にチューニングされており、最高出力が670psから690psへとアップデートされています。

 なおJ50はエクステリア・インテリアを含め、限定10台がフェラーリ伝統のオーダーメイドスタイル「フォーリ セリエ」に従い、1台1台がオーナーのリクエストに合わせてテーラーメイドで仕上げられています。

 そのため、1台として同じJ50は存在しません。

 当時の販売価格は3億から3億5000万円だったそうですが、発表時点ですでに完売していたそうです。

 このようにJ50は希少なモデルが多いフェラーリのなかでも、特にレアな日本専売の限定モデルです。

 以前に中古車情報サイトに1台だけ掲載されたことがありましたが、価格は4億8000万円だったそうです。

 メモリアルなモデルであることからも、今後さらに価値が上がっていくかもしれませんね。

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