和歌山~三重つなぐ「新宮紀宝道路」ついに開通決定! 熊野川に「巨大な橋」が爆誕!? 「紀伊半島ぐるり道路」いよいよ全通へ大詰め
■熊野川河口付近で建設中
国土交通省 紀南河川国道事務所は2024年11月7日、和歌山・三重県境で進められている「新宮紀宝道路」について、12月7日 15時に開通すると発表しました。
新宮紀宝道路は、いわゆる「紀伊半島ぐるり一周道路」の一環です。
壮大に思われたこの計画も、気づけば今や、近畿道の紀伊田辺ICから南下して、最南端・串本の手前まで到達。反対側からも、伊勢道・紀勢道から南下して、熊野市内まで到達しました。
そのなかで新宮紀宝道路は、すさみ~熊野の約75kmのうち、飛び地的に先行開通している太地~那智勝浦~新宮から、1工区飛んで近くにある工区です。
和歌山県新宮市と三重県紀宝町(旧鵜殿村)は、熊野川河口部で隔てられていますが、この河口部を丸ごと長大橋梁「熊野川河口大橋」で渡っていきます。2車線道路です。
これまで熊野川を渡る場合、河口から約2.5km上流の「国道42号」現道とその旧道へ延々と迂回する必要がありました。熊野大橋はボトルネック渋滞が激しく、交通課題となっていました。
この河口ルートの開通により、両エリアの行き来がさらにスムーズになります。市街地でチマチマと信号待ちを繰り返す国道42号と違って、高架橋で一気にIC間を抜けていくため、通過時間は10分近い短縮が期待されます。
今回開通するのは、河岸に近い「新宮北IC」から川を渡り、「紀宝鵜殿IC」を越えて「紀宝IC」で国道42号につながるところまでの約2.4kmです。
南側は「新宮道路」(4.8km)として、北側は「紀宝熊野道路」(15.6km)として、それぞれ事業が進められています。