多摩川に建設中の、新たな橋梁「等々力大橋(仮)」に反響が集まっています。いったいどのような橋で、どのような声が上がっているのでしょうか。
■悲願の多摩川新大橋
多摩川に建設中の、新たな橋梁「等々力大橋(仮)」に反響が集まっています。
いったいどのような橋で、どのような声が上がっているのでしょうか。
等々力大橋が架かる位置は、国道246号旧道の「二子橋」と、中原街道の「丸子橋」のちょうど中間部で、東京都世田谷区玉堤~川崎市中原区宮内をむすびます。
完成すれば、約5kmも延々と「無料の橋空白地帯」だった東京~神奈川が新ルートでつながることとなります。なお、等々力大橋の1kmほど上流に「第三京浜」の橋が架かっていますが、こちらは有料道路です。
実はこの等々力大橋、単に橋が架かるだけではなく、東京~横浜をまっすぐつなぐ幹線道路を構成することとなります。
まず東京側は「目黒通り」の延伸部となります。目黒駅・目黒本町・碑文谷を経て等々力で環八通りに接続したあと、多摩川の段丘崖を駆け下りたところで中途半端に途切れていますが、それがさらに多摩川を超えていくわけです。
神奈川側では「宮内新横浜線」という都市計画道路が設定され、そのまままっすぐ南下して新横浜駅までつながる計画になっています。
この宮内新横浜線、気づけば大半が開通済みで、ざっくりと言えば府中街道~尻手黒川道路、高田~新横浜駅がすでに4車線完成済み。あいだの約2.5kmと、橋のたもとが未開通なだけです。
気になる進捗ですが、橋脚はすでにすべて完成。川の流水部で少し工期変更がありましたが、今は無事終わっていて、橋桁が架けられるのを待っています。
いっぽう、陸地側は問題を抱えていて、東京側の堤防道路「多摩堤通り」をいったん仮迂回させるための用地取得が難航していて、次のステップへなかなか進めていないようです。
川崎側も、橋から府中街道へ出る約700mの区間で、まだ用地取得が終わっていません(2024年3月末時点で59%)。用地さえ終われば工事はあっという間ですが、まだ先が読めない状況です。
完成目標は、当初の2025年度から後倒しになって、現在は「2030年度」となっています。
※ ※ ※
両都県にとって貴重な連絡ルートとなる等々力大橋に、ネット上では「早く開通して欲しい」「便利になりますね」「完成が待ち遠しい」「早期完成をお願いします」「とりあえず(川崎側の)堤防道路までつなげて」など、期待する声が見られます。
その一方で「開通を心待ちにしているものの、いったいいつになるやら」「来年から使えると思ってたのに」など、当初目標どおり進まない公共事業に対してやきもきする声も見られました。