スポーティな走りで人気を誇るスズキ「スイフトスポーツ」ですが生産終了の噂が出ています。販売店にはどのような情報が来ているのでしょうか。
■スイフトスポーツは生産終了?
スズキ「スイフトスポーツ」は、同社のハッチバック「スイフト」から派生したスポーティなタイプです。
そんなスイフトスポーツですが、生産終了の噂が出ているようです。販売店にはどのような情報が来ているのでしょうか。
初代スイフトスポーツはスイフトの派生モデルとして2003年6月にデビューしました。
その特徴はメーカー製のラリーカーのレプリカとも言うべきモデルになっていることです。
スイフトがベースと言えど各部が専用のものになっており、ベース車よりも排気量の大きいチューニングの1.5リッター・エンジン、15mm車高を下げたサスペンションを採用。それらを内蔵する3ドアボディも専用です。
室内にはレカロのシートに本革巻きステアリングを使用。さらにボディカラーはJWRCのスズキワークスカーのカラーリングである鮮やかなイエローを採用し、スポーティな印象を与えました。
当時の価格は119万円であり、物価の差を差し引いても、スポーツカーとしては極めてリーズナブルな価格でした。
その後はベースとなるスイフトのモデルチェンジの数ヶ月後にスイフトスポーツもモデルチェンジされる流れとなりました。
そして早くも2005年9月には2代目が登場。専用の大排気量エンジンとサスペンションは継続して搭載されていますが、ボディは5ドアとなりました。
そしてこのモデルではターゲットが世界に拡大。ボディカラーのイエローはそのままに、デザインはよりモダンで上質感のあるものになりました。
続いて2011年11月には3代目が登場。やはりエンジンとサスペンション、そして本革巻きステアリングのスポーツシートは専用のものとなっています。
そして現行型は2017年9月にデビューした4代目です。新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用によりボディは大幅に軽量化。
歴代で受け継がれてきた専用のエンジンとサスペンションはもちろん採用。1.4L直噴ターボのこのエンジンは103kWの最高出力、230N・mの最大トルクで2.2L自然吸気エンジン相当の力強さを発揮します。
デザインも走行性能の高さを感じさせる力強いものになっており、ノーズを前方にせり出させ、躍動感を強調した専用バンパー&グリルが特徴的です。
インテリアもスポーツ走行時などに運転姿勢をしっかり支える形状の専用フロントシートを採用し、スポーツカーとしてのこだわりは十分です。
さらに現代的な装備として、メーカーオプションでセーフティパッケージ装備車も用意されました。
そんなスイフトスポーツですが、ベースとなるスイフトは2024年1月に新たなモデルが発売されています。
これまでの傾向を考えれば、派生となるスイフトスポーツがモデルチェンジされてもおかしくありません。
一方でSNSでは「スイスポが生産終了する」、「新型は出ないらしい」という噂が出ています。
では、スズキ販売店にはどのような情報が届いているのでしょうか。
関西圏のスズキ販売店担当者は次のように話します。
「生産終了に関するネットの噂は耳にしていますが、現状メーカーからの情報は一切ありません。
現行モデルは問題なく販売しているため、その噂も疑わしいのではないでしょうか」
一方で、関東圏のスズキ販売店担当者は次のように話します。
「メーカーからの正式発表は無いため噂程度ですが、年内には生産終了が発表されファイナルエディションが出るだろうと思われます。
販売台数は不明ですが、出たとしたら極めて台数が限定されたモデルになる可能性が高いため、発表されたら早めに購入されることをおすすめします」
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このように現時点では定かな情報はないようですが、一部の複数ユーザーかは「販売店から新型スイスポは出ないと連絡がきて、ファイナルエディションはどうかと勧められた」という話も出ているようです。