JAF(日本自動車連盟)は2024年11月8日、歩行者と自動車についての全国調査の結果を発表しました。
■法律で定められた「横断歩道の一旦停止」
JAF(日本自動車連盟)は2024年11月8日、歩行者と自動車についての全国調査の結果を発表。
そのなかで「信号機のない横断歩道」で歩行者が渡ろうとしている時、クルマがきちんと一時停止する割合は全体の「53.0%」だとしています。
この調査は例年おこなわれています。2018年まで一時停止率は「ヒトケタ台」でしたが、このJAFの調査結果が注目されたこともあり、徐々に増加。昨年は45.1%で、そこからさらに上昇。今年はいよいよ50%の大台に達しました。
とはいえ、JAFは「まだ約半数が止まらない!」としています。道路交通法第38条では「車両等は、その進路の前方の横断歩道等を横断し、または横断しようとする歩行者等があるときは、その横断歩道等の前で一時停止し、かつ、その歩行者等の通行を妨げないようにしなければならない」とされており、違反すれば「横断歩行者妨害」となります。
さらに、こちらも例年ですが、「都道府県別」の結果も発表。都道府県別の一時停止率ベスト3、ワースト3は次のとおりです。特にワースト3位は、大きな順位変動がありました。
●ベスト3
・長野:87.0%
・石川:80.9%
・岐阜:75.2%(昨年は栃木が3位)
●ワースト3
・富山:31.6%(昨年は新潟が1位)
・北海道:34.1%(昨年は福井が2位)
・福井:34.7%(昨年は大阪が3位)
JAFは「今後、横断歩行者の事故や死傷者の減少の一助となるよう『信号機のない横断歩道』における車の一時停止率の向上をはかって参ります」としています。