海外ではトヨタ「ハイエース」よりも大きな商用バンが存在します。どのようなモデルなのでしょうか。
■ハイエースとは違う…トヨタの「商用&乗車バン」とは
日本において、トヨタの商用バンといえば「ハイエース」が有名です。
一方で海外ではハイエースよりも大きな商用バンが存在します。
日本で現在販売されているハイエースは200系ですが、アジアでは2019年からハイエース300系が展開されています。
なおハイエース300系の乗用版としては、各地域によち「グランビア(オーストラリアなど)」「マジェスティ(タイなど)」という名称の他、日本では「グランエース」として展開されています。
なお日本のグランエースは、2024年4月を持って生産終了となっていました。
このようにハイエース(200系/300系)をベースとした商用・乗用のモデルはグローバルで展開されています。
一方で欧州では「プロエースシリーズ」が展開されており、プラットフォームは、シトロエンやプジョー、フィアットなどの合併で誕生したステランティスグループからOEM供給を受けています、
数多くのバリエーション展開されており、サイズ(主にボディの長さ)順に商用として「プロエース マックス」「プロエース」「プロエース シティ」をラインアップ。乗用ではサブネームに「ヴァーソ」として展開されています。
ボディサイズは全長4500mm以下から6300mm超えと幅広く、それぞれ異なるホイールベースやボディタイプを設定。
乗車人数は定番の5人乗りから9人乗りなど、こちらも用途に応じて幅広い仕様が存在します。
また見た目は、日本でも販売されるシトロエン「ベルランゴ」と共通のものを使用している部分もおり、欧州車特有のボンネットが大きくせり出したスタイルで、サイドビューやリアビューは似ているかもしれません。
特にフロントマスクは精悍なヘッドライトとグリルをつなげないシンプルかつ迫力のある造形です。
パワートレインもそれぞれのタイプや市場により異なるものの1.2リッターのガソリン車、1.5リッターのディーゼル車、2.2リッターディーゼル車、そして電気自動車など多岐にわたり用意されています。
トランスミッションは、ガソリン車が6速MT、ディーゼル車が8速AT/6速MTが設定されます。
このような特徴を持つプロエースシリーズですが、商用仕様に対して日本のユーザーからは「ハイエースのMTに乗っているので、(日本に入れば)候補になる」、「1.5リッターでMTの商用バン、今の日本でも切実に求められている車」、「最近、日本でも道具感のある車が人気あるので、導入されれば売れると思うけどなあ」などの反響が見られていました。
対して乗用仕様に対しては「VERSOの日本仕様を出してほしい」、「日本のMクラスミニバンもこういう商業ジャンルを展開したら人気出るんじゃないかな」、「ハイエースよりオシャレでアルファードよりギラついてない」などの声が寄せられています。
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このように一定数のファンから注目されるプロエースシリーズ。
しかし、日本には商用としてハイエース・タウンエース。乗用ではシエンタ・ノア/ヴォクシー、アルファード/ヴェルファイアなどラインナップされており、すでにラインナップとしては導入される隙間はなさそうです。