カワサキは、同社の歴史ある「カワサキW」シリーズから250ccクラスの新型「W230」を11月20日に発売すると発表しました。
■歴史ある「カワサキW」シリーズが新たな世界を開く
カワサキは2024年11月1日、レトロ スポーツモデル 新型「W230」を発表し、同年11月20日に発売すると発表しました。
車名に掲げられた「W」は、1965年に登場した「650-W1(ダブワン)」から始まり、2025年に60周年を迎えるカワサキの歴史あるブランドです。
Wブランドは、1960年に目黒製作所から発売された「メグロ500K1」をルーツとしています。
今回発表されたW230は、Wシリーズ初となる“250ccクラス”の新たなレトロスポーツモデルです。
スタイリングはクラシックに分類され、カウルなどを装着していないシンプルな構造で、上体が起きたライディングポジションが疲れにくく、街中からツーリングまで幅広い用途で使える万能型バイクです。
ボディはセミダブルクレードルフレームを採用しており、軽さと剛性がバランスよく、扱いやすい車体に仕上げられています。
エクステリアはクラシカルなスタイルにまとめられており、初代WをはじめとしたWシリーズの各モデルからインスピレーションを受けています。
ヘッドライトとテールライトはWシリーズ伝統の丸型を採用。ティアドロップ型のタンクは特有のタイムレスな美しさを引き立て、サイドの立体エンブレムが目を引きます。
丸型のメーターはクラシカルなスタイルですが、現代技術により視認性が高く、液晶ディスプレイも搭載されており、ライダーに必要な情報を表示。
シートは1ピースのロングシートで型押しが施されており、シート高745mmと250ccクラスの中でも特に親しみやすい高さになっています。
足回りには前後にスチールフェンダーを装備。18インチのフロントと17インチのリアスポークホイールを組み合わせています。
エキゾーストパイプは独特なスタイルのサイレンサーで仕上げられ、Wシリーズの美しい外観を再現し、真のクラシックスタイルを実現。
排気音は低音で力強く、加速時には鼓動感を楽しめるよう調整されており、クルージング時には風の音とほぼ同じ音量になるよう工夫され、快適なライディング体感できます。
パワーユニットはクラシカルなルックスを実現させるため、シリンダーヘッドの大きく丸みを帯びたフィンなど、造形に特別な配慮を施した250cc空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載しています。
スロットルを開けた瞬間から十分なトルクを感じ、特に低中回転域では楽しく魅力的なライディングフィールです。
燃費性能はWMTCモードで40.5km/Lと、単気筒ならではの高燃費を発揮しています。
走行性能ではクラシックな外見とは裏腹に、最新のLED灯火類、サスペンションやブレーキシステムを備えているため、安全性や操作性が向上しています。ABSも搭載されており、ブレーキ時の安定感も抜群です。
カラーバリエーションは「パールアイボリー×エボニー」と「メタリックオーシャンブルー×エボニー」の2色です。
新型W230の車両価格(税込)は64万3500円。最大乗車定員は2名です。