日産は、高級車ブランド「インフィニティ」のフラッグシップSUV新型「QX80」をアラブ首長国連邦のドバイで初公開しました。
■約2000万円の超高級「日産SUV」!
2024年11月8日、日産が海外で展開する高級車ブランド「インフィニティ」は、最大かつ最上級の3列SUV新型「QX80」をアラブ首長国連邦のドバイで初公開し、中東地域での発売を予告しました。
QX80は、インフィニティのフラッグシップモデルとなる、3列シートを備えた7人/8人乗りの高級SUVです。
今回発表された新型QX80はフルモデルチェンジを果たした4代目モデルで、そのボディサイズは全長5364mm×全幅2115mm×全高1978mm。
3サイズすべての値において先代モデルよりも拡大しており、日産が日本市場でラインナップするモデルには見られない圧倒的に巨大な車体が特徴です。
エクステリアは、力強いラインと明確なプロポーションによって構成された大胆なデザインを採用。
かつて2023年8月に世界初公開されたコンセプトカー「QX モノグラフ コンセプト」とほぼ同じスタイリングとなっており、まさに“公道を走るコンセプトカー”といった雰囲気を放ちます。
フロントに備わる同ブランドの特徴「ダブルアーチグリル」は、竹林の形状からインスピレーションを得たという有機的な形状。
アッパーグリルの両側に取り付けられた「マルチエレメントLEDデイタイムランニングライト」も、同様に竹林をモチーフとしたもので、力強い印象を高めるとともに“インフィニティ”のエンブレムを引き立てる役割を果たしています。
ボディサイドには、車両のロックを解除すると自動的に飛び出すドアハンドルを採用することで、新型QX80の空力性能を向上させています。
リアを見ると、横一文字のLEDランプが車幅いっぱいに広がり、新型QX80のワイド感を強調。
このライトの湾曲した有機的なデザインは、水面に映る光の反射から着想を得たとのことで、夜間には鮮やかな赤の色合いにより周囲の目を引きつけます。
また新型QX80は、インテリアのデザインにも日本文化が感じられる仕上がりで、「雅」の理念に大きく影響を受けたという優雅な雰囲気を車内に採用。
ダッシュボードに備わる2つの14.3インチディスプレイは、「クラシック」「エレガント」「エンハンスド」の3種類の表示テイストから選択が可能です。
さらにフルサイズ高級SUVセグメントの車両としては初めてとなる「Klipsch プレミアム オーディオシステム」を搭載しており、前席ヘッドレスト内部をはじめとして車内には合計24個のスピーカーが設置されています。
パワーユニットには、最高出力450馬力・最大トルク700 Nmを発揮する3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。
先代モデルと比較すると最高出力は50馬力も増加しており、飛躍的なパワーアップを果たしました。
これに組み合わされるトランスミッションは9速ATで、駆動方式は後輪駆動(FR)もしくは四輪駆動(4WD)です。
インフィニティの中東マネージングディレクターであるアルバート・クライシュ氏は、新型QX80について以下のように話しました。
「新型QX80は、単に豪華であるだけでなく、ユーザーの心に深く響くクルマを作るという当社の思想を強く具現化したモデルです。このモデルによって当社の将来がどのようなものになるかを示しており、まさにインフィニティの新たな夜明けを告げるクルマなのです」
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この新型QX80の中東での車両価格は、450万エミラティディルハム(約1880万円) から。
2024年12月にアラブ首長国連邦の各国にて発売され、その後、中東の他の市場でも販売がスタートする予定です。