ダイハツ「トール」が2024年10月下旬をもって生産終了し、受注停止となっています。大人気モデルのトヨタ「ルーミー」と姉妹モデルですが、いよいよトール/ルーミーに次期型が登場するのでしょうか。
■ダイハツ「トール」/トヨタ「ルーミー」はどうなる!?
ダイハツが公式サイト上でハイトワゴンモデル「トール」の生産終了を発表しました。そのため、兄弟車のトヨタ「ルーミー」ともども次期型が登場するのではと話題になっています。
実際のところ、どうなっているのでしょうか。販売店の反響について聞いてみました。
好調な販売を続けるトヨタのコンパクトハイトワゴン「ルーミー」。自販連調べによる販売ランキングでは、2024年10月の国内登録台数は1万2868台を記録しています。
同じトヨタの「ヤリス」シリーズや「カローラ」シリーズに続く第3位を獲得しており、単独車種としては第1位となるなど、大人気となっているモデルです。
そんなルーミーは、ダイハツ「トール」のOEMモデルですが、そのトールについてダイハツは2024年10月末、現行モデルの生産終了する旨を公式サイト上で公開し、11月中旬時点は在庫販売のみとなっています。
また「新規のご注文の際は商品内容・価格に変更がある場合があります」とも記載されています。
ルーミー同様に、トールのOEMモデルであるスバルの「ジャスティ」も、現行モデルは生産終了し販売店での在庫対応のみという状況です。
そうなると気になるのはルーミーの状況。トヨタのホームページには、「詳しくは販売店にお問い合わせください。」とあるだけで、ルーミーに関しては、生産終了や受注停止といった文字はありません。
首都圏のあるダイハツ店に問い合わせてみたところ、トール受注停止の理由は、2024年11月から開始される新たな保安基準に対応するためだそう。
バックモニターやバックセンサーなどの後退時車両直後確認装置の標準装備が義務付けなどに対応するべく、商品改良を行うことが目的のようです。
同様に首都圏のとあるトヨタ販売店にルーミーについて聞いたところ、すでに商品改良後モデルの受注を開始しており、今後も途切れることなく生産を続けるといいます。
同店では現時点(11月中旬)の納期は2ヶ月ほどで、11月に注文すれば2025年1月の生産枠となることから、2月納車が可能だといいます。
「いよいよフルモデルチェンジなのか!?」と期待した人は少なくないようですが、人気車ルーミーの販売はまだしばらく継続となるようです。
■デビュー8年が経過! 次期型の動向も気になる!
ただ、現行モデルのルーミーが誕生したのは2016年11月ですから、ちょうど丸8年が経過したところ。フルモデルチェンジがいつ行われてもいいころではあります。
怒涛の国内販売台数をたたき出す人気車ですから、次期型でも大きく変えずに進化させてくると考えられます。
ただ、先のダイハツ工業による認証不正問題を受け、今後は小型車開発や認証に関する責任はトヨタが持ち、ダイハツはトヨタから受託して開発を行う体制へ変更されることが発表されています。
ダイハツ工業が小型車開発を行う体制は従来通りですが、トヨタによる厳格なチェックが入ることで、これまでとクルマづくりが変わる可能性もあります。
そのため次期ルーミーも何らかの変化があるかもしれません。
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ルーミーのフルモデルチェンジが遅れているように感じられるのは、トヨタによるチェック機能がいままさに機能していることによるものかもしれません。
次期ルーミーがどういった姿で登場するのか、非常に楽しみです。