2024年11月2日と3日に開催された「お台場キャンピングカーフェア 2024」でロッキー2(横浜市旭区)は、6月にフルモデルチェンジしたばかりのホンダ「フリード」をベースにした新型キャンピングカー「フリード クロスター MV」を公開しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■新型「フリード」をいち早くキャンピングカー化したロッキー2
2024年9月14日から15日まで江東区青海で開催された「お台場キャンピングカーフェア 2024」では、全国のキャンピングカービルダーなどが約130台のキャンピングカーを出展し、多くの来場者を集めました。
なかでも、ロッキー2(横浜市旭区)は、6月にフルモデルチェンジしたばかりのホンダ「フリード(フリード クロスター)」をベースにした新型キャンピングカー「フリード クロスター MV(Mountain Village)」を出展し、注目を集めました。
2008年に初代が登場したホンダ最小クラスのミニバンであるフリードは、コンパクトなサイズのなかに効率的なパッケージングをおこなうことで、後席スライドドアと3列シート配置を成立させました。
さらに荷室部を専用設計した2列シート・5人乗り仕様もラインナップし、ファミリー層を中心に幅広いユーザーから支持を集める人気モデルとして歴史を重ねてきました。
2024年6月28日には8年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、3代目となった新型フリードは、シンプルかつ上質なデザインを持つ「フリード AIR(エアー)」と、SUVテイストを加えた「フリード CROSSTAR(クロスター)」の2つのタイプを設定しています。
新型フリード エアーのボディサイズは、全長4310mm×全幅1695mm×全高1755mm、ホイールベース2740mmで、先代フリードとほぼ同等の5ナンバー枠を維持しますが、フェンダーまわりをワイド化した新型フリード クロスターは車幅を25mm拡大して1720mmとなり、3ナンバー車となりました。
ともに新設定の2モーターハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」と、1.5リッターDOHC i-VTECガソリンエンジンの2つのパワートレインが用意され、FF(前輪駆動)と4WDが選択可能です。
なお3代目では、5人乗り仕様はフリード クロスターのみの設定となっています。
そんなデビュー間もない新型フリード クロスター(5人乗り仕様)をベースに、さっそくキャンピングカー仕様に仕立てたのが、キャンピングカービルダーのロッキー2です。
同社はこれまで先代フリードをベースにした「フリード+ MV」を販売し、好評を博していました。
そんなノウハウを生かし、従来よりさらにグレードアップを図ったニューモデルが新型フリード クロスター MVです。
後席を専用のオリジナルシートに換えて、対面対座のダイネット構造に変更。長さ1800mm×幅1270mmでベッドマットと組み合わせることで、大人2名の就寝が可能です。
取り外し可能なフレキシブルテーブルや、左右のクオーターパネル内側に棚付きのキャビネットを備え、コンパクトながらも快適なリビング空間を生み出しました。
また電装キットとして、走行充電可能な92AhのサブバッテリーやAC100Vコンセント、USBポート、外部電源コネクターなどを標準装備します。
さらにユーザーのニーズに応じて選べるオプションとして、1500Wインバーターや天井断熱加工、カーテンセット、エンジン停車時に使えるFFヒーターなどを用意しています。
ロッキー2オリジナルのキャンピングカー、新型フリード クロスター MVの販売価格(消費税込)は398万2700円(ガソリン・FFモデル)から。
展示車両はオプション込みで459万8700円。8ナンバーのキャンピングカー登録とはせず、3ナンバー仕様のままとなっています。
屋外の会場でおこなわれたお台場キャンピングカーフェア 2024の開催初日は、不運にも雨に見舞われました。
しかし最新のフリードキャンパーに興味を示す来場者も多く、ロッキー2ブースは賑わいを見せていました。