フランストヨタが「カーゴヴァーソ」の実車をイベントで展示しました。カーゴヴァーソとは、大きな荷物が積載可能な「カーゴバイク」というジャンルの電動自転車ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
■斬新フォルムの「カーゴヴァーソ」とは?
トヨタのフランス法人は、2024年11月6日から8日までヴァンヌ市で開催されたイベント「第28回Rencontres Velo & Territoires」にて、「Toyota Cargo Verso(以下、カーゴヴァーソ)の展示をおこないました。
トヨタは、モビリティ企業への変革の一環として、様々なモビリティの発展に取り組んでいます。
そんななか、2023年1月17日、フランスで新型自転車「DOUZE Cycles × Toyota Mobility」を発表。
これは「カーゴバイク」と呼ばれる自転車で、普通の自転車では運べないような大きな荷物やたくさんの荷物を載せられる運搬用自転車。ハンドルと前輪の間には大きなカゴが載せられるような設計となっています。
脱炭素の取り組みを推進するトヨタは、クルマの電動化はもちろん、自転車を含むマイクロモビリティにも視野を広げており、そのなかで、クルマと自転車の間を埋めるモビリティとして、カーゴバイクメーカー「DOUZE Cycles」とパートナーシップ契約を締結し、荷物を運べる自転車を新たに開発しました。
現在はカーゴヴァーソという名称にて、フランスで導入。ボディは頑丈で継ぎ目のないアルミ鋳造フレームを採用し、ダイナミックな外観を実現しています。
全長2750mm、ホイールベース2160mm、ホイールは前輪20インチ、後輪26インチ。ボディ前方に設置された荷台は850mmの長さとし、特大の成型フレームで強度を確保しました。
積載できる荷物の重量は100kgまでとし、ボディに調和するようデザインされた大型ボックスを使うと、容量は300リットルまで載せることができます。
また、電動アシスト機能も盛り込まれ、ヤマハ製の250Wモーターを標準装備。500Whのバッテリーは取り外すことができ、標準的なコンセントで4時間でフル充電が可能です。
85Nmの強力な電気モーターのおかげで、時速25kmまで楽に走行できるほか、1回の充電で最大100kmの航続距離が可能となっています。
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カーゴヴァーソは配達などのビジネス用途のほかプライベート用途でも活用できます。買い物や、最大子ども3人または大人1人もカーゴ部に乗せられるため送迎にも使えるといいます。
さらに、シェアカーゴバイクや観光地でのレンタルといった目的で使われることも想定しているとのこと。
フランスでのカーゴヴァーソの価格(総支払額)は5801ユーロ(約95万円)です。