トヨタは「ハイエース」とは異なる個性を持つ商用バンを海外で展開しています。どのようなモデルなのでしょうか。
■トヨタの新型「商用バン」が凄い!
トヨタの商用バンといえば、伝統的なモデルとして「ハイエース」が有名です。
しかしこのハイエースよりも大きなボディを有していたり、独自の個性を持つモデルが、2024年発売の最新モデルとして海外では展開されています。
一体どのような特徴を持つモデルなのでしょうか
トヨタは日本において「200系」ハイエースの販売を続けており、またアジアでは2019年から「300系」ハイエースを展開しています。
一方、欧州では「プロエース」というハイエースとは異なる商用バンのシリーズを展開しており、そのボディサイズは全長4500mm以下から6300mm超えまでと、豊かなバリエーションをラインナップ。
これらは大きい順に「プロエース マックス」「プロエース」「プロエース シティ」と名付けられ、あわせてプロエースやプロエース シティをベースとする乗用モデルとして「プロエース ヴァーソ」および「プロエース シティ ヴァーソ」も存在します。
また乗車人数は「5人乗り」から「9人乗り」まで設定するなど、こちらも用途に応じて幅広い仕様が用意されています。
このプロエースですが、実はそのプラットフォームはトヨタの独自開発ではなく、シトロエンやプジョー、フィアットなどの合併で誕生したステランティスグループから供給を受けるOEMモデル。
パワートレインの多さも特徴のひとつで、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに加えてEV(電気自動車)の「プロエースシティ エレクトリック」も設定しています。
そんなプロエースの持つ、ハイエースには無い個性のひとつが、ガラス部だけが開閉可能な機構の「ガラスハッチ」を採用している点です。
近年人気の大型ミニバンや大型SUVの場合、ボディに合わせてバックドア(テールゲート/ハッチゲート/バックドア)も大型化するため、後方に余裕がない狭い駐車場などでは開閉が困難な場合があります。
しかしプロエースなら、たとえ大柄なボディであってもバックドアを開けることなく、ガラスハッチから手軽に荷物を積むことが可能です。
このようにハイエースとは異なる個性を備えたプロエースは、2023年11月にマイナーチェンジを発表し、デザインと「機能を大幅に進化させた新型モデルが2024年より欧州各地で順次発売されています。
新型モデルのエクステリアは、トヨタのデザインアイデンティティをより色濃く反映したものとなっており、精悍なヘッドライトとグリルを繋げた、シンプルかつ迫力のあるフロントマスクを採用。
またグレードにより、フルLEDヘッドライトやアルミホイールなども設定します。
インテリアもステアリングホイールのデザインが一新したほか、フルデジタルディスプレイや統合ナビゲーションを備えた最新のインフォテインメントシステムを導入。
ワイヤレスによるApple CarPlay/Android Auto接続など、最新の車載機能が備わると同時に、コネクティッド機能も全車種に搭載可能です。
この新型プロエースの欧州における販売価格は、2万4710.35ユーロ(約403万円)から。乗用仕様のプロエースシティ ヴァーソは、2万4835ユーロ(約405万円)からとなっています。
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このように、ガラスハッチというハイエースには無い個性を持つトヨタの商用バン 新型プロエースは、一定数のファンから日本導入を希望する声があることも事実です
しかし、日本には商用モデルとしてハイエースや「タウンエース」、乗用モデルでは「シエンタ」、「ノア/ヴォクシー」、「アルファード/ヴェルファイア」など、ライバルになりえるモデルが数多く存在することから、トヨタが新たに日本市場にラインナップする可能性は少なそうです。