カーターは、コンパクトかつパワフルな新型トライクとして、新型「APトライク250」を開発中です。一体どんなモデルに仕上がるのでしょうか。
■新型「3人乗りトライク」がすごい!
神奈川県相模原市に本拠を置くカーターは、2024年3月に2024年モデルとなる「APトライク125」を発売していますが、さらに続くモデルとして、新型「APトライク250」を開発中だと発表しています。
この新型APトライク250は一体どんなモデルに仕上がるのでしょうか。
APトライクは「ちょい乗り!ちょい載せ!ちょー便利!」をコンセプトにした3輪車(トライク)で、先述のように、すでに125ccエンジンを搭載した「APトライク125」が販売されています。
APトライク125の特徴は、全長2200mm×全幅1000mm×全高1650mmというコンパクトなボディサイズや、通常のバイクとは異なり「車体を覆う屋根」が備わっている点にあります。
これにより天候を選ばず雨の日も快適に運転でき、自動車用のコインパーキングの使用も可能なので、外出先の駐車にも困りません。
さらに普通自動車免許(AT限定で可)があれば運転が可能で、定員は最大3人まで乗車できます。
くわえて、保険や税金関係は250ccバイク同等と安価に抑えられ、車検や車庫証明も不要と、維持費の負担が軽いのも特徴。
このようにメリット満載のAPトライク125は、車両価格52万8000円(消費税込)で販売されています。
そんなAPトライクシリーズの派生モデルとして現在カーターが開発を進めているのが、250ccエンジンを搭載した新型APトライク250です。
同車の開発経緯についてカーターは、「APトライク125の出力は、単独で平坦な道路を走行する上では必要充分でした。しかし複数人での乗車時や重量物の積載、また急な坂道での登坂力においては若干の力不足を感じるという声もユーザーから聞かれたため、よりパワフルなエンジンを搭載したAPトライク250の開発に着手いたしました」と説明しています。
この新型APトライク250のパワーユニットには、APトライク125にも採用された信頼性の高い「ZONGSHEN」製を搭載し、最高出力15.6馬力、最大トルク1.98kgf・mを発揮。
さらに発熱量をクリアすべく冷却方式を水冷に、変速機は5段変速へと進化させ、あらゆる走行条件下においての適応性を向上させたといいます。
またフレームは新設計で、強度が確保されたサイドアルミフレームを採用。サスペンションは3リンク式リジッドアクスルに変更され、操縦安定性を向上させています。
一方で、車体サイズは125ccモデルと同様のコンパクトさを維持し、引き続き日本の道路事情にも適した大きさに留めました。
なお、APトライク125と同様に、この新型APトライク250も普通自動車免許で運転可能とのこと。
車両価格(消費税込)は70万円台で販売される予定だといい、カーターからの続報が待たれます。