2024年11月8日、トヨタのポーランド法人は商用車「トヨタプロフェッショナル」シリーズの販売が8か月連続で好調だと発表しました。なかでも2023年11月にマイナーチェンジし2024年春より導入を開始した小型モデル「プロエースシティ」が好調な立ち上がりだといいます。
■「プロエースシティ」が前年比16.2%で好調な売れ行きに
トヨタのポーランド法人は2024年11月8日、商用車「トヨタプロフェッショナル」シリーズの販売が10か月連続で好調だと発表しました。
2024年1月から10月までの間に、前年同期比6%増の9532台が登録されたといいます。
東欧・ポーランドでは、トヨタプロフェッショナルシリーズ4モデルを販売しています。
小型バンおよびハイトワゴンの「プロエースシティ」、中型バン及びミニバンの「プロエース」、そしてピックアップトラックの「ハイラックス」と、さらに2024年9月なかばからは大型バン「プロエースマックス」が追加されました
なかでもプロエースシティは、トヨタの欧州部門で販売されるスライドドア付き商用バンとして人気を集めているといいます。
なお乗用仕様のハイトワゴン・3列シートミニバンは「プロエースシティ ヴァーソ」の車名で売られています。
プロエースシティシリーズは、欧州で提携を結ぶステランティスグループから供給を受けるOEMモデルで、日本でも販売されるプジョー「リフター」/シトロエン「ベルランゴ」などとは兄弟車です。
2019年より販売を開始し、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどのほか、2021年にはBEV(バッテリーEV:電気自動車)の「プロエースシティ Electric(エレクトリック)」も追加されました。
2023年11月にマイナーチェンジモデルが発表され、2024年より順次導入が始まっています。
エクステリアデザインは、すっきりしたデザインの斬新なフロントマスクに生まれ変わったほか、室内もステアリングホイールデザインを一新しました。
またフルデジタルディスプレイや統合ナビゲーションを備えた最新のインフォテインメントシステムなど最新の車載機能が搭載され、コネクティッド機能も全車種に搭載可能です。
さらにプロエースシティ Electricの最新モデルでは、バッテリー技術によりクラストップの航続距離330kmに向上し、これまでのモデルよりも50km増加しました。
そんなプロエースシティは、ポーランドの商用車販売ランキングにおいて、1月から10月までの総登録台数で2位を獲得しました。
2024年の10か月で前年比16.2%増となる5596台を販売し、同セグメントにおいて32%のシェアを有しています。
うち乗用車仕様のプロエースシティ ヴァーソは2519台です。
※ ※ ※
一方、プロエースはミドルクラスの商用バンおよび3列シートミニバンです。
こちらもステランティスグループから供給され、日本未販売のプジョー「エキスパート」/シトロエン「ジャンピー」などと兄弟車にあたります。
2013年より販売を開始し、現行モデルは2016年登場の2代目。商用仕様は前席3人掛けシートを標準装備し広大な荷室を有する一方、3列シートのワゴンモデルは「プロエース ヴァーソ」の車名で区別され、最大9人乗り仕様を用意しています。
2023年11月、プロエースシティと同時にマイナーチェンジを実施し、デザイン変更などを図りました。
こちらもエンジン車のほか、BEV「プロエース Electric(エレクトリック)」もラインナップされます。
ポーランドでは1月から10月までに2535台を登録し、乗用仕様のプロエース ヴァーソが1338台を占めます。
2024年の商用車ランキングで8位、16%のセグメントシェアを獲得しました。
このほか、プロエースマックスは登場2か月弱で150台を登録。ハイラックスは2024年1月から10月までに1062台を登録し、同セグメントにおいて28.8%を占め2位に位置します。