トヨタのタイ法人は、世界に先駆け2024年2月にコンパクトSUV「カローラクロス」をマイナーチェンジしました。日本向けモデルではまだおこなわれていない改良に対し、SNSなどではさまざまな反響が寄せられています。
■世界で支持される「カローラ」シリーズのSUVモデルがデザイン刷新!
2024年2月、世界に先駆けタイでマイナーチェンジが行われたトヨタのコンパクトSUV「カローラクロス」。
日本への導入時期などを含め、SNSなどでは多くの声が集まっています。
トヨタの大衆車ブランド「カローラ」は、走りが良く先進的で、壊れにくく信頼性が高いことなどが評価され、東南アジア諸国においても強く浸透しています。
その「車高アップ」版であるカローラクロスは、タイで2020年7月に発表。現地では発売早々にヒット作となりました。
日本仕様にはない「GRスポーツ」仕様も投入するなど、トヨタの東南アジアにおけるカローラクロスへの力の入れようは、日本とはレベルが違います。
今回のマイナーチェンジもそうした現地での旺盛な需要を受け、質感の向上が図られました。
外観は、まるでレクサスの“スピンドルボディ”を思わせるハニカムメッシュ模様のフロントグリルとフロントバンパーによる斬新なスタイルに刷新されています。
LEDプロジェクターヘッドライトやシーケンシャルLEDフロントウインカー、2トーンカラーの新アルミホイールも採用され、高級感が高められています。
内装はブラックと新色ダークローズの2色を設定し、ラグジュアリーかつスポーティな雰囲気が向上しました。
価格は99万バーツ(約440万円)からと決して安いクルマではありませんが、タイでは飛ぶように売れているといいます。
では、このマイナーチェンジ版カローラクロスが日本に導入されるのはいつなのでしょうか。
そもそも現行型のカローラクロスが日本で最初に発売されたのは、タイに遅れること約1年後の2021年9月でした。
その法則をそのまま新型に当てはめてみると、日本仕様のカローラクロスのマイナーチェンジも1年遅れの2025年の春頃には実施されるのではと予想されます。
ただし日本仕様のカローラクロスは2023年10月、一部改良を実施しています。
ガソリンモデルはそれまでの1.8リッターから2リッターに拡大したほか、ハイブリッドモデルは電動モジュール全てを刷新する変更が図られるなど、パワートレインの変更を伴う大きな規模のものでした。
したがって、日本仕様にはしばらく大きな変更がおこなわれない可能性もあります。
いっぽうで、この時には外観の大きな変更はなかったことから、時間差で外観中心のマイナーチェンジが実施される可能性も否定できません。
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そんなカローラクロスの動向に対し、SNSなどではさまざまな反響が寄せられています。
多かったのは「精悍になった」「まるでレクサス風」「日本仕様も早く変更して欲しい」といった声でした。
しかし「このあいだ変更したばかり」「日本はいつになるのやら」など、前回の一部改良から1年しか経過していないことを気にする意見もみられます。
いずれにせよ、日本のトヨタ法人からは公式な発表は一切なく、引き続き今後の動向を注目していきたいところです。