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6速MT! ホンダ「フィット」に爆速“260馬力”スポーツ仕様あり!「タイプR」超える超高回転“VTECエンジン”搭載! ド迫力の「超ワイドボディ」採用した過激すぎる無限「ダイナマイト」とは

くるまのニュース 2024年11月18日 11時10分

ホンダ車のアフターパーツを手掛けるブランド「無限」は、コンパクトカー「フィット」を高性能化したスポーツ仕様を提案してしました。

■ホンダ「フィット」の爆速仕様!

 ホンダ車のアフターパーツなどを手掛けるブランド「無限」は、2004年に開催された「東京オートサロン2004」にて、スポーツカー顔負けにパワフルなコンパクトカーを出展しました。
 
 一体どのようなクルマだったのでしょうか。

 そのモデルの名は「フィット・ダイナマイト」。

 同車は、ホンダのコンパクトカー「フィット」の初代モデルをベースに作られたスポーツモデルです。

 ベース車であるフィットが1.3リッターもしくは1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力86馬力から110馬力を発生したのに対し、フィット・ダイナマイトではエンジンをまったくの別物に変更。

 具体的には、米国の自動車レース「スポーツカークラブ・オブ・アメリカ(SCCA)」参戦車両のアキュラ「RSX(日本名:ホンダ インテグラ)」に使われた、レーシング仕様の2リッター直列4気筒DOHC VTEC K20A型エンジンを、再チューニングしたうえで搭載しています。

 上記のエンジンは、8800回転で最高出力260馬力を発揮するレーシーなスペックで、これに組み合わせるトランスミッションは6速MT。

 ベース車に比べると大幅にパワーアップした代償として、ノーマル形状のボンネットではエンジンが収まらなくなり、巨大なパワーバルジ(ボンネットの上のふくらみ)が追加されているのが特徴です。

 またエンジンの変更のみならず足回りやブレーキを強化し、マフラーも左右2本出しタイプを採用。

 大径かつ幅広のタイヤを装着し、このタイヤのサイズに合わせて前後のフェンダーを車体から大きく張り出したブリスター形状にしています。

 さらに車体下部にはアンダーパネルを装着して、空気の流れを改善。

 このように、エンジンからボディ構造に至るまで徹底的にパワーアップを果たしたフィット・ダイナマイトは、出展された時点ですでに走行可能ではあったものの、飛躍的に向上した性能のバランス調整に苦労し、全開走行には不安が残る状態だったという話も聞かれます。

 そして同車は最終的に市販化されず、エクステリアパーツやチューニングアイテムが販売されたのみで終わってしまいました。

※ ※ ※

 ファミリーカーとして親しまれたフィットを、本気のスポーツ仕様に磨き上げて誕生した、フィット・ダイナマイト。

 走行性能が大幅にアップしたほか、エクステリアにも様々な変更を加えた魅力的なモデルでした。

 もし発売されていたなら、ファン垂涎の1台としてプレミアが付いていた可能性も大いにある、今でも惜しい存在です。

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