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スズキの「“1人乗り”軽トラ!?」いつ発売? 斬新“静音”仕様の4輪モデル! 超小型な「SUZU-CARGO(スズカーゴ)」どんなクルマ?

くるまのニュース 2024年11月20日 6時40分

スズキが「ジャパンモビリティショー2023」などに出展した超小型モデル「SUZU-CARGO(スズカーゴ)」「SUZU-RIDE(スズライド)」とは、一体どのようなクルマなのでしょう。市販化が待たれる両モデルについて紹介します。

■生活に密着した「超小型“1人乗り”軽トラ!?」

「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)2023(JMS2023)」や「ジャパントラックショー2024」などに参考出品され注目を浴びたスズキ「SUZU-CARGO(スズカーゴ)」と「SUZU-RIDE(スズライド)」とは、どのようなクルマなのでしょうか。

 2023年7月、道路交通法改正により電動キックボードを始めとする電動モビリティに対応した車両区分「特定小型原動機付自転車」が新設されました。

・車体サイズが全長1.9m以下、全幅0.6m以下であること

・原動機に定格出力が0.60kw以下の電動機を用いること

・20km/hを超える速度を出すことができないこと

・走行中に最高速度の設定を変更することができないこと

・ATであること

・最高速度表示灯を備えていること

 上記の基準を満たした電動モビリティが特定小型原動機付自転車に認められ、公道の走行を認められます。

 加えて電動モビリティの購入後、公道を走行するには以下の条件を満たす必要があります。

・道路運送車両法上の保安基準に適合していること

・自動車損害賠償責任保険の契約をしていること

・ナンバープレートを取り付けていること

 現在までに販売された特定小型原動機付自転車の中心は、電動キックボードと電動自転車です。

 そんななかスズキはJMS2023にて、特定小型原動機付自転車に該当する電動パーソナルモビリティのスズカーゴとスズライドを参考出品し、これまでに無いコンセプトと格好良さで話題になりました。

「生活に密着したインフラ企業」を目指すスズキは、これまでにシニア向けの電動車いす「セニアカー」の製造と販売を、長く手がけてきました。

「若者から高齢者まで、誰もが安心して移動できる、移動に困らない社会の実現」を目指し、多くの車や電動モビリティを企画。その一環としてスズカーゴとスズライドがあります。

「生活」と「遊び」のクロスオーバーがキャッチコピーのスズカーゴとスズライド。2輪ではなく4輪にすることで転倒しづらく、誰でも簡単に楽に扱える安全性を確保。

 デザインも、16歳の若者はもちろん、セニアカーに抵抗のあるシニアにも受け入れやすいものを採用しました。

 スズライドのボディサイズは、全長1300mm×全幅600mm×全高1000mm(ミラーを除く)。

 シートは防水性のある荷台を兼用し容量は110リットル。買い物、通院、通学、通勤などに使いやすい、実用性と汎用性を実現しています。

 これに対しスズカーゴは、車両前方をスズライドと共用しながら全長を延長して大きな荷台を装備しました。

 ボディサイズは、全長1900mm×全幅600mm×全高1000mm(ミラー除く)。

 長くなった全長を活用して多くのバッテリーを搭載し、スズライドと比べて航続距離を長くしたのも特徴です。

 荷台のサイズは、特定小型原動機付自転車として最大級となる幅565mm×奥行1050mm×高さ300mmで、大きな荷物、多くの荷物を積むことができます。

 気になるのは、いつから市販されるのかについてです。これまでに試乗イベントなどが行われていることから、車両本体はほぼ完成していると思われます。

 ジャパントラックショー2024でスズキは、スズライド、スズライドの実証試験先や協働パートナーを募集しています。

 目的は、事故の発生に備えた総合サービスやアプリケーションを導入するためだといいます。

 実証試験先の選定や実際の試験期間、試験で得られたデータから本体の改良、アプリの開発などといった工程を考えると、市販まではもう少し時間がかかりそうですが、その道のりもそう遠くはなさそうです。

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