日産のクロスカントリーSUV「サファリ」は、かつて日本のみならずアメリカや中国などでも展開されていましたが、他の自動車メーカーにも“サファリ”というクルマが存在しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■「ハリアー」と共通のボディを持つ「サファリ」とは?
日産「サファリ」は1980年に登場したSUVで、当時クロスカントリー型SUVの先駆けとなりました。
その後3代にわたって進化を重ね、2007年に生産終了。
現在では中東やアフリカ、オーストラリアなどで「パトロール」として、展開されています。
そんなサファリですが、とある自動車メーカーにもサファリというクルマが存在しており、全く異なるデザインを有しています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
それは、インドの自動車メーカーであるタタモータースが展開する“サファリ”です。
同車は1998年に初代モデルがデビューしたミドルサイズのSUVで、2021年には2代目、2023年にはマイナーチェンジした現行モデルが登場。
現在タタのフラッグシップSUVかつ、同社のSUV「ハリアー」の3列シートモデル版(6人/7人)として位置づけられています。
そのため、ハリアーとボディや内外装デザインなどに多くの共通項をもつモデルとなっています。
最新サファリのボディサイズは全長4668mm×全幅1922mm×全高1795mm、ホイールベースは2741mm。
タタモータースが傘下に収めているジャガー・ランドローバーと共同開発した「OMEGARC」アーキテクチャとR8プラットフォームを基盤としています。
エクステリアではドットデザインのフロントグリルにLEDヘッドライト、横一文字につながったテールランプなど、未来的なイメージを演出。
特にフロントフェイスは、ハリアーと同様にランドローバー「レンジローバー」の面影を感じる雰囲気を漂わせています。
また、上級グレードにはデュアルトーンカラーを採用した19インチのアルミホイールを装備します。
インテリアは、全体的に物理ボタンが少なく、シンプルなスタイルにまとめられています。
中央には12.3インチのHarmanタッチスクリーンインフォテインメント、運転席前には約10.25インチのフルデジタルインストルメントクラスターを搭載。
Android autoやApple Carplayをワイヤレスで使用することができたり、音声アシスタント機能などといった利便性を高める機能も装備されています。
さらにルーフや前席部分に配されたアンビエントライトに、ボディカラーと同色のアクセントトリムなど、モダンなコーディネートを採用。
安全面でも、アダプティブクルーズコントロールや360度ビュー、ヒルホールドコントロールなどを搭載し、ドライバーの運転をサポートする機能も充実しています。
エンジンは、最高出力170ps・最大トルク350Nmの2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載し、これに6速ATまたは6速MTが組み合わされます。
駆動方式はFFを採用しています。
なおインドでの価格は、154万9000ルピー(約282万7000円)から、264万9000ルピー(約483万5000円)です。