トヨタがかつて製造していたミッドシップスポーツカー「MR-S」に、スポーツカー「セリカ」を組み合わせたカスタムカーが海外のSNSを賑わせています。今回はそのオーナーであるtoyotamrmr氏に話を聞いてみました。
■顔面はセリカ!? 魔改造マシンの正体とは
トヨタの手掛けたミッドシップ・レイアウトのスポーツカー「MR-S」に、デートカーとして名高い「セリカ」のフロントフェイスを移植したカスタムカーがSNSに登場。その驚きのカスタムカーについて、オーナーの方に話を聞いてみました。
MR-Sはトヨタが1999年に発売したスポーツカーです。「MR2」の後継モデルとして、2007年まで生産されていました。
最大の特徴は先代のMR2から受け継がれたミッドシップ・レイアウトのエンジン配置でしょう。2002年のマイナーチェンジでは、トランスミッションを6速MT/6速SMTに改良。走りの楽しさを向上させています。
しかし、スポーツカー人気の低下に伴い売上は低迷。2007年には生産終了となり、トヨタのラインナップからミッドシップカーは消滅してしまいました。ちなみに、海外では先代と同じく「MR2」の名前で展開されていました。
一方のセリカは、初代モデルが1970年に登場したスポーツカー。滑らかな曲線のデザインや、ふっくらしているボディラインを特徴とし、「ダルマ」の愛称で親しまれました。
その後、1980年代にはデートカーとして4代目セリカ GT-FOURが大ヒットを記録。最終型は1999年に登場した7代目で、2006年まで生産が続けられました。
そんなMR-Sの2000年モデルに、7代目セリカのフロントフェイスを移植したのが、InstagramやTikTokで活動するtoyotamrmr氏。
toyotamrmr氏に苦労した部分を尋ねると、やはり「パーツを見つけるのが難しい」「ボルトが簡単に折れたり丸くなったりしてしまう」といった点を上げてくれました。20年以上前のクルマなだけに、劣化や交換パーツの少なさには悩まされるのでしょう。
また「作業前にキチンと計画を立てる必要があった」とも語っています。これは致し方のないことでしょう。
何しろMR-Sのボディサイズは全長3885mm×全幅1695mm×全高1235mm。セリカのボディサイズは全長4335mm×全幅1735mm×全高1305mmで、サイズが全然合いません。自然な仕上がりにするにはさぞ苦労したことでしょう。
しかし、逆に好きな部分を尋ねると「ユニークな所」や「買わずに自分で作った所」と語ってくれました。
toyotamrmr氏は、今回の改造の様子をInstagramやTikTokなどで共有しています。特にTikTokでは、クルマについてユーモラスに語っています。