キャンピングカー製造販売を手掛けるカスタムセレクトが「お台場キャンピングカーフェア 2024」にダイハツ「アトレー」をベースにした軽キャンパー「コンパクトAS」を実車展示しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■最大4人寝られる！ ラゲッジは超多彩なカスタムが可能
キャンピングカー製造販売を手掛けるカスタムセレクトは2024年11月2日・3日に開催の「お台場キャンピングカーフェア 2024」にブース出展しました。
会場ではダイハツの軽ワンボックス「アトレー」をベースにした軽キャンパー「コンパクトAS」を展示しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
新潟市北区に本社をかまえるカスタムセレクトは、福祉車両や特殊車両を手掛ける傍ら、「ハイエース」や「N-VAN」「エブリイ」などの商用バンをベースに自社で開発したキャンピングカーシリーズ「ロードセレクト」も展開しています。
今回展示されたコンパクトASは、現行型アトレーをベースにしたシンプルな軽キャンパーです。
ボディサイズは3395mm×1475mm×1890mmで、外観はベースとなるアトレーそのままを活かした、非常にシンプルなデザイン。キャンピングカーらしいデカール装飾などもないため、日常使いでも全く違和感のない仕上がりです。
また車内にも大きなキャビネットやシンクなどはなく、通常時はアトレーの積載性をそのまま使えるようになっています。
一方、B・C・Dピラー各部にはアタッチメントバーを装着。標準で備わるベッドマットはこのアタッチメントバーによって高さを最大700mmまで調整することが可能。オプションでは上下段が互い違いになる2段ベッドにすることもできます。
ベッドサイズ長さ1850mm×幅1000〜1200mmを確保し、オプションの2段ベッドは長さ1900mm×幅1200mm。上下合わせて最大4名までの就寝が可能です。
またアタッチメントバーは、ホームセンターなどで市販されている連結金具を用意し、バーに収まるサイズに設計すれば、棚などの収納やテーブルといったようにDIYで自身の好きなようにアレンジすることもできます。
これ以外にも多彩なオプションを用意しており、給水タンクやシャワー、サブバッテリー、スライドテーブル、FFヒーター、カーテン、断熱材などのキャンピングカー専用装備も設定され、非常に汎用性の高いものとなっています。
標準装備品は、オーバーヘッドシェルフ、USBソケット、荷室部12V電源ソケットなどです。
ちなみに、お台場キャンピングカーフェア 2024の展示車には、オプションの2段ベッド（19万8000円）、遮光カーテン（8万5800円）、外部100V配線（3万3000円）、ポタ電用電源ボード（5万5000円）、リチウムバッテリー×2・充電器（49万5000円）が装着されていました。
コンパクトAS 展示車の価格は329万7800円。車両価格は243万1000円からの設定で、アトレーのほかにも、エブリイ、N-VANなどをベースとすることも可能です。
コンパクトASについてカスタムセレクトの担当者は以下のように話しています。
「このクルマは一昨年くらいに発売してからイベントに何度か出展しています。こだわりのポイントは、ベッドマットの高さが変えられる部分です。ベッド下にも荷物が入れられて、荷物の量に応じて高さを変えることができます」
非常に画期的ともいえる構造ですが、車内は比較的シンプルにまとめています。
「（車内をシンプルにしたのは）社長が車中泊をした経験がきっかけとなっていて、やはり車中泊をするとたくさんの荷物が入れられる方が便利なので、積載性の高さを重視しています。
また、せっかくきれいな内装をしているのに中に荷物を入れると景観が崩れたりすることあるので、そういったものをなるべく隠すようなつくりになっています」（カスタムセレクト担当者）
発表後の反響についてはどうなのでしょうか。
「公式のYouTubeなどSNSを見てくれて実車を見にいていただく方など、多くの反響があります。
また実際に購入される方は、年配の方や、お子さんが成人されてご夫婦だけで遠出したい方、長期でどこか行きたいという方が多いですね。一泊二日ではなく長期向きなクルマです。
先日契約してくれたお客さまでは、来年に定年を迎え、子どもは別で暮らしているので、夫婦で北海道を1、2ヶ月かけてぐるっと回ろうと思っているというお客さまもいらっしゃいました」（カスタムセレクト担当者）
当日の会場ではあいにくの雨でしたが、多くの来場者で大いに盛り上がっていました。