キャンピングカー製造販売を手掛けるピーズフィールドクラフトが、「お台場キャンピングカーフェア 2024」にて、日産「セレナ」をベースにしたキャンパー「セレナ P-SV」を実車展示しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■日産「セレナ」ベースのキャンパー「P-SV」とは
キャンピングカー製造販売を手掛けるピーズフィールドクラフト(東京都世田谷区)が、お台場特設会場(江東区青海)にて2024年11月2日と3日に開催された「お台場キャンピングカーフェア 2024」に出展。
会場では日産の人気ミドルクラスミニバン「セレナ」をベースにしたキャンパー「セレナ P-SV」を実車展示しました。どのようなクルマなのでしょうか。
1994年に創設されたピーズクラフトは、東京都内で日産車を販売する「日産東京販売」直営のキャンピングカーディーラーです。
今回展示していたセレナ P-SVは、2022年12月に発売された6代目セレナ(C28型)をベースにしたキャンピングカーです。
なかでも屋根部分にポップアップルーフを備えているのが最大の特徴で、ポップアップは3つの仕様に変えることができます。
フルオープンにすれば、天気の良い日にルーフ部分から景色を楽しめるほか、夜は星空を観察するのも楽しみ方のひとつです。
就寝時にはフルクローズにしてテントを完全に閉じた状態に。外気の影響や光も入らないので安心して眠りにつくことができます。
夏にはメッシュ時のハーフオープンに、また雨の日も少々の雨ならルーフアップしても問題なし。標準装備としてレインカバーが備わり、ジッパー部分に簡単に取り付けられるため、天候によって調整が可能です。
ポップアップを展開したアッパールームへ続く開口部は長さ900mm×幅650mmとゆとりあるサイズ。移動も容易に行えるほか、室内で立って着替えることもできます。
アッパールームのサイズは室内最大長2250mm×室内最大高1150mmと広々。ベッド長2060mm×ベッド幅1100mmと大人2名でも広々と就寝が可能です。
車内の後部座席を倒し、オプションのアンダーベッドを使えば、大人2人がゆったり眠れるフルフラットな就寝スペースを確保。アッパールームと合わせて最大4名の就寝ができます。
P-SVの特徴について、担当者は以下のように話します。
「P-SVは家具などは入れず、あえてシンプルな作りとなっています。
シートをフルフラットにした状態で使えるアンダーベッドを敷けば車中泊ができます。
普段はおろしてしまえばノーマルのままの3列シートなので、普段使いとしてそのままお使いいただけます」
ほかにも走行充電式サブバッテリー+電圧計+2連ソケットやソーラー充電システム、FFヒーター、サイドオーニングなど、使用用途に合わせてバリエーション豊かなオプションを追加することができます。
ラインナップはガソリンモデル(2WD/4WD)、e-POWER(ハイブリッド)モデルから選択可能。
販売価格(消費税込み)は、361万200円から462万6600円からです。
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セレナ P-SVを利用するユーザーや反響について、前出の担当者は以下のように話します。
「利用されるお客さまは、お子さまがいらっしゃるファミリーのお客様が多いですね。
またこのクルマは『プロパイロット』に代表される先進運転支援機能が搭載されているのが、他のキャンピングカーと決定的に違うところです。
お客さまのなかには今までさまざまなキャンピングカーを3台ほど乗り継いで、安全面の部分でプロパイロットを気に入ってこのクルマを選ばれる方もいらっしゃいます」
また最近では、セレナ e-POWERに電動4WD「e-4ORCE(イーフォース)」を追加されましたが、すでにピーズクラフトでもP-SV e-4ORCEモデルを展開予定だといいます。
これについて担当者は、「アウトドアで利用する方も多く、すでにe-4ORCEモデルは多数の予約注文をいただいていて、お待ちになっているお客さまが多いです」と話していました。
開催初日はあいにくの雨でしたが、多数のユーザーが車両をチェックする様子や、熱心に担当者に話を聞く姿が見られるなど、注目の1台となっていました。