2024年1月に開催された「東京オートサロン2024」では、とあるカスタムカーが「サメ顔ハチロク」「プリウスクーペ」などと呼ばれ話題になっていました。
■エイムゲインが「GR86」の新カスタムカーを出展
2024年1月に開催された「東京オートサロン2024」では、とあるカスタムカーが「サメ顔ハチロク」「プリウスクーペ」などと呼ばれ話題になっていました。
そのクルマは、カスタムカーショップ「AIMGAIN(エイムゲイン)」が、トヨタ「GR86」をベースにカスタムを施した「GT-S GR86 WIDE BODY」です。
広島県東広島市に本社・店舗を構えるエイムゲインは、2002年に設立された、自動車用アフターパーツの開発・販売を中心とするカスタムショップです。
取り扱い車種は、国産メーカー全般から輸入車まで幅広いものとなっています。
なかでも「純VIP」と名付けられたカスタムシリーズは、レクサス「LM」「LS」、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」「クラウン」「ハイエース」といった高級ミニバンやセダンなどで展開をしており、高い人気を獲得しています。
このほか、スズキ「ジムニー」やトヨタ「ハイエース」といったSUVや商用バンのカスタムも行っています。
GT-S GR86 WIDE BODYのベースとなったトヨタ「86(ハチロク)」は、スバルと共同開発で誕生したFRレイアウトの2ドアクーペ・スポーツカーです。
この車名は、1983~87年に販売された姉妹車トヨタ「カローラ レビン」と「スプリンター トレノ」のうち、1.6リッターエンジンを積んだモデルの型式「AE86」からきています。
カローラレビン/スプリンタートレノは、軽量なボディをもった2ドアクーペないしは3ドアハッチバックのスポーツモデルで、FRレイアウトを採用していました。また、AE86は「ハチロク」という愛称で呼ばれていました。
プロレーサーの土屋圭市氏は、AE86を販売当初から所有し続け、ドリフトを極めたことから「ドリフトキング」の異名を取ったことに加え、アニメ「頭文字D」の主人公が乗るクルマにもなったことでも、高い人気を持つ理由です。
さて「86」は、その名車の復活モデルの位置づけとして2012年に初代がデビュー。2021年に現行の2代目へとフルモデルチェンジし、車名を「GR86」に改めました。なお、共同開発に携わったスバルのほうでは、初代、2代目ともに「BRZ」の車名で販売されています。
2代目86は、初代のスバル製水平対向2リッターエンジンの排気量を2.4リッターに拡大し、動力性能を向上させ、トヨタ・スバルのそれぞれのセッティングで味付けを変えています。
■「サメ顔&ワイドボディ」のド迫力GR86に変身!
さて、エイムゲインが東京オートサロン2024に出展したGR86のカスタムカー「GT-S GR86 WIDE BODY」は、最近のトヨタ車に多く採用する、シュモクザメの頭部のような造形をした「ハンマーヘッド」デザインの流れを汲む、精悍な「サメ顔」となっていました。
この造形は、GR86のものとはまったく異なる印象を見る人に与え、「次期型GR86」「プリウスクーペ」のように感じさせました。
また、サイドスポイラーはベース車両よりも10mm低くし、中央とサイドを20mm低くしたリアディフューザーを設定、トランクリッド上には、ド迫力の大型ウイングが施されていました。
また車名のとおり、前後のフェンダーを大胆に拡張しワイドボディ化が図られています。
さらにエキゾーストシステムは、ループパワー製マフラーに専用マフラーカッターを採用し、加えてGTブレーキカバー、ブラックダンパーサスペンションキットなどで足回りを強化していました。
現在、エイムゲインでは、東京オートサロン2024に出展していたカスタムカーとほぼ同じ仕様のものを「AIMGAIN GT-S -WIDE FENDER VERSION-」の名称で販売中。販売価格はフルキットが68万円(6セット)もしくは95万円(9セット)となっています。