ダイハツは2017年に開催された「第45回東京モーターショー」にて、「DN TREC」というコンパクトなSUVを提案していました。
■全長3.9mのダイハツ「コンパクトSUV」
ダイハツは、2017年に開催された「第45回東京モーターショー」にて、「DN TREC(以下、トレック)」というコンパクトなSUVを出展しました。
このDNトレックとは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
2017年当時のダイハツは創立110周年記念を迎え、グループスローガンとして「Light you up ~らしく、ともに、軽やかに~」を掲げていました。
このスローガンには、「お客様1人ひとりを照らし、輝いたライフスタイルと軽やかな気持ちを提供する」との思いが込められており、トレックも、そんな思いで独自開発したSUVコンセプトカーの1つだったのです。
同車の特徴としては、日常と趣味の両立を実現する、コンパクトでスタイリッシュなSUVであること。そして「アクティブ、ファン、タフ」をテーマにした上質なスタイリングとインテリアが挙げられます。
トレックのボディサイズは、全長3980mm×全幅1695mm×全高1600mm。
全長4メートル未満という小柄な車体ですが、睨みを利かせたようなヘッドライト形状や大径タイヤなどにより、SUVらしくワイルドな印象のエクステリアを実現。
また、左右のドアが観音開きになっているのも特徴です。
インテリアは、デジタル式のメーターや未来的なインストルメントパネルを採用した、先進的なデザインとなっています。
パワートレインには、1.2リッターエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせて搭載するほか、1リッターターボエンジンも選択可能と説明されていました。
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このように、日常と趣味の両立を実現するコンパクトでスタイリッシュなSUVとして誕生した、トレック。
2019年には、同車のコンセプトを引き継いだモデルが「ロッキー」という車名で市販化され、現在も167万7000円から235万7000円で販売中です。
しかし、トレックで見られた白を基調とした車内空間や観音開きのドア、そして薄型で独特の形状を持ったシートはロッキーには採用されておらず、トレックの未来的な印象は現在の感覚で見ても色褪せません。