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トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は

くるまのニュース 2024年11月22日 10時40分

2024年11月21日から24日まで「ラリージャパン2024」が愛知県・岐阜県で開催されます。そこには「GR Yaris Rally2」が8台参戦しています。

 2024年11月21日から24日まで愛知県・岐阜県で開催される「ラリージャパン2024」にて、「凄いGRヤリス」の進捗が明かされました。
 
 今回のラリージャパンには8台の「凄いGRヤリス」が参戦しています。

 現在、トヨタはTOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、GR010 HYBRID」でFIA世界耐久選手権(WEC)に。「GR YARIS Rally1 HYBRID」でFIA世界ラリー選手権(WRC)、に参戦してきました。

 さらにカスタマーモータースポーツでは、「GRスープラ GT4」をベースに展開しています。

 そんなTGRの活動やカスタマーモータースポーツを通じて「モータースポーツを起点としたもっといいクルマ」を進めることで、様々なカテゴリーに参戦したことでのフィードバックを市販モデルに反映してきました。

 そうしたなかで、「GRスープラ GT4」とは異なるカスタマーモータースポーツとして、TGRが進めているのが「GR Yaris Rally2」です。

 Rally2とは、国際自動車連盟(FIA)によって規定されたラリー競技車両の仕様で、世界ラリー選手権(WRC)や地域選手権といった国際大会に参戦することが出来ます。

 2019年にモータースポーツのピラミッド構造を明確にするため、FIAはGroup Rally規則を導入し、「R5」から「Rally2」に名称を変更。2022年からはそれまでの「WRカー(ワールドラリーカー)」に代わる「Rally1」がトップカテゴリーに導入され、「Rally2」がその下に位置するカテゴリーとなっています。

 Rally2の特徴は、車体とエンジンは2500台以上製造された市販車をベースとする必要があり、その見た目も市販車との関連が求められます。

 さらにスペースフレームのRally1と違って、Rally2は市販モデルをベースに高剛性ロールケージ付ボディを開発し、最大で4気筒のターボチャージャー付きエンジンを搭載することも条件です。

 そして開発・生産は、メーカーおよび直系チューナーが行ってチームや個人オーナーに販売かつメンテナンスまで提供。なおユーザーが参戦しやすいように販売価格の上限が定められていることもRally2の特徴となっています。

 そうしたなかで開発されたGR Yaris Rally2はヨーロッパを中心とした世界の様々な道や、世界各国のラリーに参戦して鍛えられ、日本での走行テストを兼ねた全日本ラリー選手権への参戦を含め1万5000kmを超えたと言います。

 GR Yaris Rally2のボディサイズは、全長3995mm×全幅1820mm、全高は調整可能。

 パワートレインは、1.6リッター直列3気筒ターボチャージャーエンジンに5速シーケンシャルミッションを組み合わせたもの。

 駆動系は4WD(モータースポーツ仕様のリミテッドスリップディファレンシャル搭載)となっています。

 そんなGR Yaris Rally2ですが、ラリージャパン2022で試作車がデモランというかたちで世界初公開。

 当時GR Yaris Rally2について、モリゾウ選手(豊田章男会長)は「ラリーという競技においてワークス活動での参戦車両と市販車を繋ぐことができる第1歩となることを期待、ラリー全体の盛り上げ、恩返しをしたいと考えている」と語っていました。

 その後もGR Yaris Rally2は、全日本ラリー参戦などを続け、2024年1月4日にホモロゲーションを取得したことに加えて、納車を開始したことが発表されました。

 現在は、各チームに納車されWRCや欧州ラリー全日本ラリーなど参戦。2024年シリーズは11月中旬時点で228回の出走(表彰台は111回)という実績を誇ります。

 GR Yaris Rally2の開発担当となる行木氏は「2022年から約1年半かけて熟成を重ねてきました。ラリー参戦はまだ1年目ですが、モリゾウ選手・プロドライバーを中心に鍛え続けて、これをさらに市販車開発に繋げていきたいと思います」と語っています。

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