フェラーリがかつて公開した日本専売モデルに、ネット上では多くの反響が集まっています。
■日本専売だった「フェラーリ」に反響集まる!
フェラーリは、その歴史を通じて数多くの台数限定モデルを発表してきました。
その中には、日本市場限定で販売された非常に特別なモデルも存在し、ネット上では多くの反響が集まっています。
そのクルマとは「J50」です。
同車は、2016年にフェラーリの日本進出50周年を記念して製造されたスペシャルモデルです。
限定生産はわずか10台。フェラーリにとって日本市場は重要な地域であり、その特別な関係を象徴する1台となっています。
なお、日本に最初に正規輸入されたフェラーリは「275GTB」で、これはフェラーリ初の本格的なロードカーとして設計されたモデルでもあります。
フェラーリは、他の地域向けにも記念モデルを発表しています。
例えば、アメリカ市場向けには進出60周年を記念した「F60アメリカ」があります。
このモデルは「F12ベルリネッタ」をベースとしたオープントップ仕様で、J50同様に非常に限られた台数が生産されました。
こうした背景からも、J50が日本市場専用に設計されたことの特別さが際立ちます。
J50のベースとなったのは2015年から2019年まで展開されていた「488スパイダー」。
V型8気筒ツインターボエンジンをミッドシップに搭載したオープントップモデルで、フェラーリのV8ミッドシップシリーズの中核を担うクルマです。
しかし、J50はそのデザインをさらに進化させています。
フェラーリ・スタイリング・センターが手掛けたJ50は、1970年代から1980年代にかけてのフェラーリ・ロードカーを彷彿とさせる「タルガトップ」のボディを採用。
これにより、488スパイダーとは一線を画すスタイリッシュな外観となっています。
さらに特徴的なのは、ウインドスクリーンに流れるサイドウィンドウの斜めカットラインと、フェラーリの往年のスーパーカー「288GTO」や「F40」、そして「F50」から着想を得たブラックのスウェッジラインです。
このラインは、低く抑えられたフロントノーズからドア後方のエアインテークへとつながり、空力性能と美しさを両立しています。
インテリアにもJ50専用のこだわりが随所に見られます。
スポーツシートには跳ね馬とJ50の刺繍が施され、センターコンソール周りも特別な仕立てとなっています。
さらに、J50はフェラーリ伝統のオーダーメイドプログラム「フォーリ セリエ」によって1台ずつ仕上げられました。
オーナーの要望を反映してカスタマイズされたため、同じ仕様のJ50は存在しません。
このような希少性もJ50の魅力を高めています。
エンジンは488スパイダーの3.9リッターV型8気筒ツインターボを基にしており、最高出力は670psから690psに強化。
このチューニングにより、J50はベースモデル以上のパフォーマンスを発揮します。
そんなJ50ですが、当時の新車価格で250万ユーロから300万ユーロ(当時のレートで約3億円から3億6000万円)といわれていましたが、発表と同時に完売。
なお、中古車市場ではさらに価値が高騰しており、以前掲載された1台は4億8000万円という驚きの価格でした。
このことからも、J50がいかに高い人気と価値を持つモデルであるかが分かります。
そんなJ50にネット上では、「690馬力でV8ツインターボってスゲエな」「今はミッドシップV8モデルがないから、この頃のフェラーリの方が好き」といった、パワフルなエンジンについてや、「伝統モデルのオマージュが堪らない」「今のフェラーリにも少し通じるデザインがいくつかあるな」「個性的でカッコイイ」など、特別なモデルならではの唯一無二な外観が好評のようです。
また、「限定10台って激レアだなあ」「実物見たことないから見てみたい」「めちゃ値段高すぎだし、少なすぎて博物館に飾る級の1台だろ」など、その希少性に注目している声も。
一方で「日本専売なのに、右ハンドルじゃないんかい」「なんで右ハンドル無いの」「日本は左側通行なんですが…」と、日本専売モデルなのに右ハンドルの設定がないことに、疑問を抱くユーザーも複数見られました。