首都高速の箱崎JCT内にある箱崎ロータリーの信号機が撤去されます。一体どうなるのでしょうか。
■「箱崎ロータリー」の信号機 撤去の理由は?
首都高速道路は2024年11月25日、箱崎JCT内にある箱崎ロータリーの信号機を撤去すると発表しました。
撤去作業は12月9日の夜間を予定しています。
箱崎JCTは東京都中央区にあるジャンクションで、都心〜常磐道・京葉道路(7号小松川線)方面を結ぶ6号向島線と、辰巳方面を結ぶ9号深川線が分岐し、首都高速の中枢機能を担っています。
分岐や合流が入り混じり、非常に複雑で交通量も多いですが、2層構造となっていることも特徴で、下層部は周回のできるロータリーとなっています。
これにより、向島線と深川線が相互に行き来でき、Uターンが可能なほか、箱崎・清洲橋・浜町(出口のみ)からもアクセスでき、さらに隣接の箱崎PAも利用することが可能。
また、成田・羽田の各空港を結ぶ「東京シティエアターミナル(T-CAT)」にも接続しており、高速バスのターミナルにもなっています。
そんな箱崎JCTですが、ロータリーには自動車専用道路の本線としては非常に珍しい信号機が設置されています。
信号機があるのは浜町入口の合流部で、ここはロータリーの周回車と、向島線上りから流入するクルマ、箱崎PAから流入するクルマが交差する部分となっています。
そしてこの交差のあとは、深川線上りから流入するクルマと箱崎出口で降りるクルマが入り混じることとなり、合流や分岐が一極集中するとても危険な箇所となっています。
1980年に深川線が開通したことで設置された信号ですが、今回の撤去は「周辺環境の変化等により箱崎ロータリーの交通量が減少した」ことを理由として挙げています。
この信号機の撤去により、浜町の入口には一時停止を追加するほか、ゼブラゾーンも追加されます。また、深川線の分岐にあった信号機も撤去され、計4個所の信号がすべて廃止されます。
首都高速は「ご利用のお客さまにおかれましては、現地の案内標識や路面標示等に従い、安全なご走行をお願いします」としています。