ホンダの原付2種バイク「CT125(ハンターカブ)」は、カスタム性や走行性などからレジャーバイクとして人気の高いモデルですが、一体どのようなバイクなのでしょうか。
■日常からアウトドアまで彩る万能バイク!
ホンダの「CT125(ハンターカブ)」は、原付2種(125cc)のレジャーバイクに分類されます。林道や山道などの未舗装路を走行できる高い走破性をもち、積載力のある大型キャリアを搭載しています。
その機能性と近年のアウトドアブームも合わさり、キャンプや釣りを楽しむライダーを中心に高く評価されています。最新のハンターカブとは一体どのようなモデルなのでしょうか。
ハンターカブはもともと、「CTシリーズ」として海外で大ヒットしたモデルです。CTシリーズは1960年代に郵便配達や農場などでの実用性を重視して開発され、軽量で扱いやすい構造が特徴です。
日本では1961年に「ハンターカブ(C105H)」として登場しており、当時は文字通りのハンター(狩猟家)向けモデルとして作られており、スーパーカブに銃などの狩猟道具を積載するキャリアなどが装備されていました。
しかし、このスタイルでは販売が振るわなかったようで翌年にはお馴染みのレッグシールド無し・アップマフラー仕様へと変更されました。
ちなみに、今まで“ハンターカブ”という名前は、C105Hと49cc版の「C100H」の2モデルだけに付けられた名前でした。
そして2020年には半世紀以上ぶりの復活となった3代目のハンターカブが登場し、現行型の「CT125」には正式にハンターカブの名前が付けられました。
最新モデルは2024年10月10日に一部仕様変更が発表され、同年12月12日より発売が開始されます。
外観は、CTシリーズのクラシカルな雰囲気を継承しており、頑丈な作りが特徴です。
フレームは、「スーパーカブ C125」をベースにした新設計の剛性バランスのよいバックボーンフレームを採用。
丸目のヘッドライトは、ルックスだけでなくLEDを採用し視認向上に貢献します。
ハンドルパイプにも視認しやすい発行面が大きいスクエア型のLEDウインカーを装備。
特徴でもある専用リアキャリアは、横幅409mm×前後477mmの大型サイズを標準装備しています。キャンプ用品や買い物袋を積載できる実用性が魅力です。
堅牢なサスペンションと高めの最低地上高(165mm)を備えており、未舗装路や山道でも安定した走行が可能です。
メーターは、機能を凝縮したコンパクトなデジタルメーターを装備しハンドル周りはすっきりとした印象になっています。
パワーユニットは、最高出力9.1馬力・最大トルク1.1kgf・mを発揮する125cc空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。
力強いトルクを兼ね備え、林道から街乗りまで幅広い用途に対応可能です。また、4速リターン式トランスミッションを採用しており、シンプルで扱いやすい操作性が特徴です。
燃料タンク容量は5.3リッターに設定され、長距離ツーリングも安心です。燃費性能はWMTCモードで66.9km/Lと高い燃費性能を持っています。
マフラーは、先代CTシリーズを彷彿とさせるアップマフラーを装備し、最新の一部改良で形状を変更したプロテクターが力強さを生んでいます。
そして、自然のなかでの走行を楽しめるようにホコリなどの吸入を低減させるハイマウント吸気ダクトにサイドエアクリーナーを組み合わせます。
なおハンターカブはカスタムも楽しみの1つとなっており、純正アクセサリーが充実しているため、自身の使い勝手に合わせてカスタマイズすることができます。
カラーバリエーションは、「パールシュガーケーンベージュ」「パールスモーキーグレー」「グローイングレッド」の全3色です。
新型ハンターカブの車両価格(消費税込)は47万3000円です。