2024年9月17日にトヨタのアメリカ法人は「シエナ」の2025年モデルを発表しました。同車に搭載された世界初の技術や、便利な機能にネット上では多くの反響が集まっています。
■世界初の技術を搭載する最新「シエナ」に反響集まる!
トヨタのアメリカ法人は2024年9月17日に、大型ミニバン「シエナ」の2025年モデルを発表しました。
同車に、世界初の技術「アドバンスト・リアシート・リマインダー」をはじめとする様々な便利機能が搭載されたことに、ネット上では多くの反響が集まっています。
シエナは北米市場を中心に開発され、現在も日本国内で正規販売が行われていないトヨタの大型ミニバンです。
1997年に北米でデビューし、当初は「プレビア」(日本名:エスティマ)の後継車としての役割を担いました。
以降、進化を重ね、現在では2020年に発表された第4世代モデルが販売されています。
そのボディサイズは全長5170mm×全幅1990mm×全高1740mmと、かつての「エスティマ」を超えるのはもちろん、同社の高級ミニバン「アルファード」よりも大きなサイズへと進化しています。
そして2024年9月に2025年モデルの詳細が発表されました。
そのなかでも注目を集めているのが「アドバンスト・リアシート・リマインダー」という画期的な新技術です。
この技術は、ミニバンとしての安全性を一段と高めるためのシステムであり、車内の天井部分に搭載されたミリ波レーダーを活用し、2列目や3列目の座席で発生する動きを検知する仕組みになっています。
例えば、エンジンを停止し、運転席のドアを開けて閉めた後にドアロックをすると、レーダーが車内をスキャン。
動きを感知した場合は、まずハザードランプの点滅や警告音で注意を促します。
その後も動きが検出されると、90秒後にはホーンが鳴り響き、さらに危険が続いている場合はトヨタのコネクティッドサービスを通じてアプリ通知や自動電話でドライバーに警告します。
このシステムは、高精度のレーダーを使用しており、暗い場所でも乗員を感知できるほか、毛布などの物体に覆われた状態でも動きを捉える能力に優れている点が特筆されています。
こうした機能は、特に子どもやペットが車内に取り残されてしまう事故が後を絶たない現状において、大きな意義を持つと言えるでしょう。
実際、ネット上では「こういう装備がもっと普及すればいい」「日本のクルマにも早く導入してほしい」という肯定的な意見が多く見られます。
一方で、「過剰な装備と感じる人もいるのでは」「トヨタの他モデルへの展開はどれくらい先だろう」という慎重な声も散見されます。
さらに、2025年モデルではこのリマインダーシステムに加え、Platinumグレードには車内に掃除機や冷蔵庫ボックスが標準装備されるほか、全車に12.3インチのタッチスクリーン式オーディオシステムが搭載されるなど、実用性と快適性がさらに向上しています。
内装の質感もアップグレードされ、シートデザインや素材の高級感が増しており、家族向けのミニバンとしての魅力が一層強化されている点も見逃せません。
ただし、この魅力的なシエナを日本で手に入れるのは容易ではありません。
2.5リッターのハイブリッドシステムを搭載しているため、日本での並行輸入には認証の問題と高額な費用が伴います。
それでも、「日本でも正規販売してほしい」「シエナの快適さを体験してみたい」といった声が多く上がっており、国内での潜在需要の高さがうかがえます。
北米市場では非常に高い評価を受けているシエナですが、特に2025年モデルでは先進技術と快適装備を兼ね備えた仕上がりとなっています。
このモデルが今後、どのように進化を遂げていくのか、そして日本市場への展開が実現する日は来るのか、多くの期待が寄せられています。