トヨタカナダ法人は、「RAV4」2025年モデルを発表しました。はたしてどのような変更点があるのでしょうか。
■大人気の「RAV4」が進化
トヨタカナダ法人は2024年11月18日(現地時間)に、ミドルクラスSUVの「RAV4」の2025年モデルを発表しました。
RAV4は、1994年5月に初代がデビュー、以降フルモデルチェンジが繰り返されますが、日本市場では海外市場で2013年に発売された4代目の販売は見送られ、2018年に北米市場でフルモデルチェンジした5代目が、2019年4月に日本市場で復活販売されました。
現行5代目は、数回に渡り一部改良が繰り返されていますが、大規模なマイナーチェンジが実施されずに現在に至っています。
5代目の日本仕様のボディサイズは、全長4600-4610mm × 全幅1855-1865mm × 全高1685-1690mmで、パワートレインは直列4気筒2.0リッターガソリン、直列4気筒2.5リッターハイブリッド、直列4気筒2.5リッターPHEV(プラグインハイブリッド)の3種類がラインナップされています。
駆動方式は、エントリーグレード「X」に2WD(FF/前輪駆動)が選択できますが、ほかはすべて4WDとなっています。
日本仕様のRAV4は、トヨタ高岡工場で生産されていますが、カナダ仕様はカナダ国内で生産されており、仕様は一部異なるほか、グレード構成も大きく異なっています。
2024年11月18日の発表の中で、トヨタカナダ法人の副社長シリル・ディミトリス氏は「RAV4はカナダで最も愛されているクルマの1つです」と語り、RAV4の幅の広いトレッドと長いホイールベースおよび短いオーバーハングと高い地上高が、厳しい道路状況となるところが少なくないカナダの道路事情と合っている様子がみられました。
カナダ仕様の2025年モデルは、グレード構成を変更し、3種類のパワートレインで全16グレードの展開となりました。
なお、エクステリア・インテリアともにデザイン変更はなく、2024年モデルから引き続き全車にトヨタのApple CarPlay・Android AUTOに対応したマルチメディアシステムと、最新の安全技術「トヨタセーフティーセンス 2.5」を装備することがハイライトとして伝えられています。
カナダ仕様のパワートレインラインナップは、日本仕様に設定される直列4気筒2.0リッターガソリンがない代わりに、直列4気筒2.5リッターガソリンが設定されます。
また、日本市場の2.0リッターモデルのトランスミッションがCVTに対して、カナダ仕様の2.5リッターガソリンモデルは8速ATが採用されています。なお、この2.5リッターモデルには、5つのグレードが設定されています。
ハイブリッドモデルとPHEVは、カナダ仕様と日本仕様と同じパワートレインとなっています。グレード構成は、ハイブリッドモデルの8つ、PHEVに3つのグレードが設定されています。
車両価格は、2.5リッターモデルが3万3555カナダドル(約369万円)から4万5175カナダドル(約497万円)、ハイブリッドモデルが、3万6505カナダドル(約402万円)から4万6901カナダドル(約516万円)、PHEVが5万6555カナダドル(約622万円)から6万1945カナダドル(約681万円)と幅広い選択肢が提供されています。
エントリーモデル「LE AWD」でも、コネクテッドサービスを備えた8インチディスプレイのトヨタマルチメディアシステムや、6スピーカーディスプレイオーディオを搭載、前席にシートヒーターやオフロード走行性能を向上させるマルチテレインシステムを装備するなど、快適性能や走行性能はしっかりと確保しています。