トヨタの高級セダン「カムリ」(2024年モデル)が「ベトナムモーターショー2024」で公開されました。日本ではラインナップされていない最新の11代目モデルですが、どのような特徴があるのでしょうか。
■斬新“サメ顔”がカッコいい! 新型「カムリ」とは?
トヨタのベトナム法人は、2024年10月23日から開催された「ベトナムモーターショー2024」で新型「カムリ」(2024年モデル)を披露しました。
カムリは、1998年1月にベトナムで初めて発売されて以来、同市場において累計販売台数7万7700台以上(2024年9月末時点)に達するなど、FF(前輪駆動)の高級セダンとして高い評価を得ています。
そして今回ベトナムで実車が公開された新型カムリ 2024年モデルは、最新の11代目モデルです。
日本での生産、販売は2023年に10代目をもって終了となりましたが、海外市場では11代目の新型が発表されており、ロングセラーモデルとしての存在感を示し続けています。
2024年モデルの新型カムリは、先代の核となる価値を継承し、ダイナミックな内外装デザインや高級かつ豪華なアイテムを採用。
ボディサイズは、全長4920mm×全幅1840mm×全高1445mm、ホイールベース2825mmという、堂々としたサイズを誇っています。
パワートレインは、2つのハイブリッドモデルと1つのガソリンモデルを設定。ハイブリッドモデルは、スムーズな動作を確保しながら高性能を実現する第5世代のシステムを搭載します。
バッテリーはニッケル水素からリチウムイオンに変更されたほか、よりコンパクト・軽量になった上で容量が拡大。
これにより、優れた加速性を実現したほか、スポーツモードも用意され、ドライバーに高揚感をもたらします。
外観は、より若々しく、よりスポーティでありながら、これまでのカムリが持つ高級感を失うことなく、新しいエモーショナルなデザインへと進化しました。
フロントデザインは、「ハンバーヘッド(シュモクザメ)」の力強い意匠とし、サイドまで伸びるダイヤモンドパターンのグリルが雄大かつ力強い外観を演出しています。
ボディのエンボスラインをリアに集中させ、テールライトの新デザインと一体化。シュモクザメの力強い尾を彷彿とさせるシャープなLEDライトや、大型のホイールサイズ、低くなった新しいCピラーを採用。
そのほかウィンドウエクステンションを後方まで延長し、シームレスで滑らかなデザインとしました。
ボディカラーは「パール ホワイト」「ブラック」「レッド」「メタリックグレー」「シルバーグレー」の5色から選択可能です。
まったく新しいカムリの室内空間は、高級感を継承しつつ、開放感と個性を両立させました。
コックピットはシンプルかつモダンなデザインとし、インテリアの細部は、洗練さと高級感をもたらす加飾とともに、素材の質感にもこだわっています。
また、パノラミックサンルーフが装備され、車内全体に自然光を取り入れることで明るい室内を実現しました。
さらに、「トヨタ アクティブ セーフティ システム」と最先端の安全装備に加え、安全運転支援システムや駐車支援ブレーキなどの安全機能も強化。
車両のドアミラーやマルチインフォメーション画面、警報音などで警報を発し、後方から接近してくる車両への衝突回避と被害の軽減を支援するほか、「パーキングアシストブレーキ」は、前方と後方の静止物や車両後方から接近する車両を検知すると、警報(音声)を発し、エンジン出力を低減し、自動的にブレーキをかけて、ドライバーをサポートします。
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ベトナムでの新型カムリの価格(予価)は12億2000万ベトナム・ドンから15億3000万ベトナム・ドン。日本円で約732万円から約919万円です。
正式な価格は2024年12月に発表される予定です。