あの幻の「ピンククラウン」こと、トヨタ「クラウン ReBORN PINK」が中古車市場で発見されました。どのような個体なのでしょうか。
■ショッキングピンクなクラウン!? 幻の個体とは
クラウンといばトヨタを代表するモデルです。かつては品格のある上級セダンとして親しまれ「いつかはクラウン」という名フレーズが誕生したほどです。
そんなクラウンですが、今回「ピンククラウン」が発見されました。
ピンククラウンこと、トヨタ「クラウン ReBORN PINK」は、2013年に1ヶ月限定で注文受付していた個体です。
ショッキングピンクなカラーが採用されているこの車両はどのようなクルマなのでしょうか。
クラウンは初代が1955年に登場して以来、半世紀以上に渡って代表的な高級国産セダンとして根強い人気を博している車両です。
2012年には14代目のクラウンが登場しました。
14代目の特徴としては、原点に立ち返り本質である乗り心地や高い静粛性といった現代に求められる性能を追求したモデルです。
具体的には高出力と低燃費を両立する新世代直噴技術D-4S搭載の2.5L直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンと、高トルクモーターの組み合わせを採用。
足回りでは前後サスペンションのアーム剛性を最適化し走行安定性を高めるなど、主要コンポーネントが見直されています。
また、エクステリアには水平基調の堂々として伸びやかな低重心の基本骨格と躍動感を両立したサイドビューとなっています。
加えて、王冠をモチーフとした迫力あるフロントフェイスなど一目で新型クラウンと分かる個性と躍動感に満ちたスタイルを採用。
さらに、「トヨタマルチオペレーションタッチ」などの様々な先進装備や技術が搭載され、大幅な進化を遂げています。
そして、その14代目をベースに制作されたクラウンReBORN PINKは2013年9月1日から30日の1ヶ月間のみ販売されていた特別仕様車です。
当車両の特徴はなんといっても新開発された「モモタロウ」という刺激的なピンクで塗装された外装です。
加えて、インテリアには新色のホワイトを一部採用し、内装色のブラックとの組み合わせにより、明快なコントラストを生み出しています。
また、演出家のテリー伊藤氏がカラーコーディネートを手掛けています。「PINK SURPRISE」をキーワードとして、内装にピンクのステッチや、さし色を用いるなど、上質で特別感のある室内空間を実現。
そんな珍しいピンククラウンを取り扱っているのは、個性豊かな車両を多く取り揃えている「オートガレージ ティガ」です。
この車両を取り扱っている経緯について担当者は以下の様に語りました。
「当車両はもともと行灯を取り付け、広島でタクシーとして使われていた車両をお客様が買い取り、当店に売却した形です。
状態としては、タクシーで使用されていたため新車同様というわけではありませんが、かなり良いコンディションとなっています」
続けてこの車両のポイントについて次のように語りました。
「やはり、採用されているピンクの限定色で塗装された外装は他の車両ではなかなか見られないので、このクルマのポイントは貴重性だと思います。
そして、希少性がありながら購入価格がそこまで高くない点もポイントだと考えられます」
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この個体の車両本体価格は408万円となっています。
他の車両には見られないような刺激的なカラーリングを採用した限定車両が400万円というのは決して高価な買い物ではないと言えるでしょう。