国土交通省 関東地方整備局は2024年11月28日、外環道の「湾岸線延伸」計画について話し合うため、7回目の検討会を29日に開催すると発表しました。
■外環道の「湾岸線直結」具体化どうなる
国土交通省 関東地方整備局は2024年11月28日、外環道の「湾岸線延伸」計画について話し合うため、「東京外かく環状道路(東名高速~湾岸道路間)計画検討協議会(第7回)」を29日午前中に開催すると発表しました。
外環道は1992年の「和光IC~三郷JCT」開通を皮切りに、2018年には高谷JCTまでの「千葉区間」が開通しています。
関越道の大泉JCTから先が未開通で、中央道の三鷹JCTを経て東名高速へ接続するまでが、現在工事中です。
しかし、外環道はさらに延伸し、多摩川に沿って南東へ向きを変え、羽田空港もしくは東京湾アクアラインへ直結する計画となっています。
開通すれば「関越道から首都高までつながっていない問題」も解決し、外環道経由で羽田空港や東京湾アクアライン、横浜方面へ高速だけで行けるようになります。さらに「第三京浜」も高速ネットワークに組み込まれ、利便性が高まることが期待されます。
さて、この「東名~湾岸」については話が進まず、2016年に協議会が設立されましたが、概略ルートを決定するプロセス「計画段階評価」までなかなか到達していません。2023年2月に第6回目会議が開催されて以降、2年近く経とうとしており、東京都も今年6月に早期具体化を求める要望を行っています。
そんななか、ついに待望の「7回目会議」が開催されることとなりました。
会議内容は「検討箇所周辺を取り巻く状況および整備効果、今後の進め方(案)」と、いまだ漠然としたもの。計画段階評価が開始されていくような段階へは、まだ少し距離がありそうです。
最大の課題は、多摩川南岸で国道409号を高規格化する「川崎縦貫道路」と計画を一本化できるかどうかです。
会議の出席者は、国土交通省、東京都、そして川崎市。果たして前進となるような「計画一本化」をはじめとする結論は出されるのでしょうか。