レクサスのタイ法人は、バンコクで開催の第41回「タイ国際モーターエキスポ」で、新型「LBX Bespoke」を初公開しました。
■最上級素材×フルオーダー仕様登場
レクサスのタイ法人は、2024年11月29日から12月10日まで、バンコクで開催の第41回「タイ国際モーターエキスポ」へブース出展を行いました。
ブースでは、新型「LBX Bespoke」を初公開しています。
LBXは2023年11月に発表されたコンパクトSUVです。タイでは2024年3月に発表されています。
従来のコンパクトSUV「UX」や生産終了したハッチバック「CT」よりも小さなサイズながらも、ボディサイズの枠にとらわれない、レクサスブランドらしい上質で爽快な走りやデザイン性を追求しています。
ボディサイズ(タイ仕様)は全長4190mm×全幅1825mm×全高1560mm、ホイールベースは2580mmです。
プラットフォームはトヨタのコンパクトカー「ヤリス」と同様の「TNGA GA-B」を採用し、専用チューニングを施したうえ、サスペンションやブレーキなどのフィーリングも変更。
ボディも接合や接着剤の使用方法を変更するなど、走行性能の向上とともに静粛性や振動の低減も図っています。
タイ仕様のパワートレインは1.5リッター3気筒ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドで、駆動方式はFFのみの設定です。
インテリアはレクサス共通の「Tazuna Concept」を提唱。馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、少ない視線移動で操作しやすい空間を実現しました。
インパネは水平基調とし、必要なインフォテインメントシステムやメーターなどを適切に配置しながら、ドアトリムまで繋がった立体的なデザインにすることで、手の内感と包み込まれるような造形となっています。
インパネやシート、センターコンソールには縫製方法にこだわったステッチを施したほか、運転時に体を支える表皮巻きのニーサポートなどを採用し、上質な空間に仕上げています。
タイ仕様のラインナップは「ラグジュアリー」と「プレミアム」の2タイプで、価格は222万9000バーツ(約977万円)から239万バーツ(約1048万円)に設定されています。
そして今回のタイ国際モーターエキスポで発表されたのは、最上級かつ完全オーダーメイド仕様のBespoke(ビスポーク・日本仕様のBespoke Build相当)モデルです。
タイにおいてはレクサスブランドで初となるフルカスタマイズ仕様だといい、内外装色や加飾パネルの素材変更、シートベルトやステアリング、シフトノブの色変更や、ステッチ色および縫製方法の変更、ホイールの変更などが行えます。
なお、日本仕様では内装色はBespoke Build専用のブラウン系カラー「オーカー」、ワイン系カラー「ダークローズ」、「ソリスホワイト」の3種類を用意し、希少レザーを柔らかくなめした独自の最高級素材「L-ANILINE(アニリン)」も選択可能です。
タイ仕様でもこれに準じた特別素材などが利用できると見られます。
また、タイ仕様ではこのほか、マークレビンソンオーディオシステム、アドバンストパーク、パノラミックビューモニターなどの各種安全システムで構成される先進運転支援「レクサスセーフティシステム+3.0」および「レクサスチームメイト」が搭載されます。
新型LBX Bespokeの価格は269万バーツ(約1178万円)です。L-ANILINEシートはオプションで10万バーツ(約44万円)となっています。
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トヨタ・モーター・タイランド社のレクサスグループ 執行役員 副社長のスパコーン・ラッタナワラハ氏は、今回の発表に際し、以下のようにコメントしています。
「誰でも自分のクルマを自分流にカスタマイズできるレクサス初のモデル、新型LBX Bespokeをご紹介します。
優れた職人技の品質と特別感を、一人ひとりのアイデンティティに反映させる『Making Luxury Personal』のコンセプトに応え、新型LBX Bespokeでは多彩なカスタマイズオプションを提供します。
選択できる外装・内装のカラーや加飾素材、シートベルトのカラー、内装の刺繍、ステアリングホイールやシフトノブのレザーカラー、ホイールなどで、あなたのクルマを個性豊かに彩ります」