道路にある規制標識に、一緒に「青い斜めスラッシュ」というデザインの、謎の標識が並んでいることがあります。一体どのような意味があるのでしょうか。
■意外と知らない標識の意味
運転中に頻繁に目にする「道路標識」。ドライバーへ案内や危険警告をするだけでなく、守らないと交通違反になる「規制標識」といったものもあり、その意味を知っておくことは大切です。
ところで、そんな規制標識ですが、一緒に「青い斜めスラッシュ」というデザインの、謎の標識が並んでいることがあります。
この「謎の青いスラッシュ標識」は、一体どのような意味があるのでしょうか。
こうした「標識とともにある、一回り小さい標識」は、「補助標識」というものです。
標識の効力や対象など、その現場に応じた補足をおこなう役割があります。
そのなかで「青いスラッシュ標識」というのは、「標識の示す規制範囲は、ここまでですよ」という意味になっています。
たとえば「駐車禁止」の標識の上にこの青いスラッシュの補助標識があれば、「駐車禁止はここまでです。ここから先は駐車禁止ではありません」ということになります。
もしこの補助標識の意味を知らなければ、本当は駐車できるのに「ここは駐車禁止か…」と別の場所を探しに行ってしまうなど、損することになるでしょう。
■思わぬ「あおり運転」招くことも!? 補助標識の重要性とは
ほかにも「制限速度」を表す標識のうえに青いスラッシュがあれば、「速度制限ここまで」という意味です。速度制限が無くなると、全国共通の「法定速度」が適用されます。つまり一般道では60km/h、中央分離帯のある高速道路では100km/hといったものです。
これもやはり補助標識の意味を知らなければ、無意味なノロノロ運転で後続車へ迷惑をかけるかもしれません。
ちなみに規制範囲を示す補助標識は、青いスラッシュだけではありません。「細長い長方形に、赤い矢印が書かれている」補助標識もあります。
これは、「→(右矢印)」の向きであれば「規制ここから」、逆に「←(左矢印)」であれば「規制ここまで」を表します。つまり「←」と青いスラッシュは同じ意味を表すわけです。
矢印だけでは意味がよく伝わらないのか、あわせて「ここから」「ここまで」という説明が併記されている場合もあります。
ほかにも補助標識は、「平日の7時から10時まで」など時間指定するものや、「原付は除く」など車種を指定するものもあります。
現場で見かけた場合は、こういった補助標識もあわせて読み取り、自分の運転しているクルマや状況があてはまっているのか、適切に判断しなければなりません。判断を誤ると、思わぬ取締りに遭いかねないので注意しましょう。