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「MT免許を取る人って、余程のクルマ好きか峠ばかり走っている人だけ」投稿に回答殺到!?「会社で必要です」「軽トラ」の声も…クラッチ操作難しすぎ説は本当か? アドバイス集まる

くるまのニュース 2024年12月3日 12時0分

「今の時代マニュアル免許を取るのって余程のクルマ好きか峠ばかり走っている人だけですか?」そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。

■「MT免許を取る人って…」という意見が

「今の時代マニュアル免許を取るのって余程のクルマ好きか峠ばかり走っている人だけですか?」
 
 そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。1週間で回答は28件にのぼり、多くの反響があったようです。
 
 いったいどんな声があったのでしょうか。

 投稿者は今から免許を取ろうとしているのか、「マニュアル免許ってクラッチ操作が鬼だって体験教習の時聞きましたが?」と、MT取得への挑戦をためらっている様子。

 さらに「半クラッチだけかと思ったら半クラッチの前後に3段階ほどクラッチ操作があるとか。それを適切に使い分けられないと卒検で落ちるとも言われました」と、とにかく「MT免許=クラッチ操作が難しい」ことに恐れをなしているようです。

 この投稿に対し、まず「就職する会社の社有車がマニュアル車ということもあります。職場でのマニュアル車の運転機会があるかどうかと、欲しい車がマニュアル車かどうかが決める材料ですね」「農林水産業や土木建築関係はまだまだMT車は多く、またそれらのクルマを扱う自動車販売店勤務ならほぼ必須資格です」「実家に軽トラックがあるとかトラックを使う業界だとかですね」というアドバイスが。

 同様の「MT車を運転する必要性」に関する体験として「先月、知人の女子高生がMT免許取りました。理由は家の軽トラがマニュアルだからです。田植えや稲刈りを手伝いたいけどAT限定免許じゃ使えない免許です」という声もありました。

 とはいえ、そんなものは特殊な事例と言っていいでしょう。今や新車販売台数に対し、AT車は99%に達します。特にこだわりなく通常のクルマに乗るなら、MT車を選択する機会はほぼ無いと言えます。また、先述の「MT車必須の専門職」も、求人全体からいえば割合は高くありません。

 しかし、そういった「必須条件」が無くとも、MT免許を取る人はいまだ少なくありません。その理由として集まった回答は「興味あれば取ると思います」「好きでMT乗っていますが、峠は走りません」「乗らなくても興味があればMT車教習を受ければよい」「私の息子は『AT限定』とつくのが嫌で普通免許取りました」といった声があります。

 15年前に免許取得したという60代女性は「周りの9割に『女性ならAT限定免許の方が良い』と言われたので、天邪鬼気質に火が付きました」としてMT取得を決めたといいます。

 MT免許というのは、実用性を越えたところにある、一種の「ロマン」と言えるかもしれません。

■「MT車の運転、クラッチ操作がヤバすぎる」は本当か?

 実際にMT免許を取得した人からすれば、投稿者がもっとも気にしている「クラッチ操作が難しいのでは」という不安に対しどう思っているのでしょうか。

画像はイメージ

 集まった回答では「私自身MTのクルマに乗っていますが、半クラで繋がったら足をクラッチから離すだけです」「MT車の練習をしていたら誰でも自然に踏み方の加減も出来る様になりますし、ここが繋がる所という感覚も掴めますよ」「実際にはそんなに難しいものではないけど」「半クラなんてのは、はっきりいって慣れです。鬼のように難しいものではありませんよ」「クラッチ操作が大変と感じたこともありません」など、慣れれば難しくないという意見がありました。

 中には「我々の時代(現在40代後半)なら、ほぼ全員が限定なしで取得していました」として、「学生で就職を見越した場合、AT限定免許なんてのは、マジで就職なめているとか思われても仕方ない免許でしたよ」と、時代の変化を感じさせる声もあります。

 ※ ※ ※

 ちなみに、「峠ばかり走っている」というイメージを持つ投稿者ですが、峠が好きだからと言って、MT車が必須とも言えないかもしれません。

 たとえば、AT車にも「パドルシフト」が搭載されているモデルがあり、自分の加速・減速欲求に合わせて強制的にギアを上げ下げすることができます。急坂を気持ちよく駆け上がりたければ、ATの反応を待つよりも、パドルシフトで低いギアに切り替えてトルクを高めるというわけです。

 もっとも、特に何も考えずにMT免許を取るうちに、MT車によるクルマの運転の楽しさに目覚めて「スポーツカーを買って峠を走っている次第です」と話すユーザーもいます。

 MT車の「自分でマイカーを操縦している感覚」は、単なる移動手段を越えた魅力があるのかもしれません。

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