「警察のパトロール本当にいらない。なんのためにしているの? 消えてください。」そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。
■警察に対して「怒り爆発」!?
「警察のパトロール本当にいらない。なんのためにしているの? 消えてください。」
そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。回答は67件にのぼり、多くの反響があったようです。
いったいどんな声があったのでしょうか。
投稿者はある日、自宅に帰ってきたところ、駐車場の自分の駐車枠に知らないクルマが止まっていました。
自分のクルマが駐められないので、しかたなく、道端に駐めることにしました。
ところが、警察がそれを駐車違反だとして取り締まり、張り紙(放置車両確認標章)を貼っていったそうです。
これに対して投稿者はブチギレ。以前も自分の駐車枠に誰かが駐車していて、警察を呼んだところ「何もせずに帰っていった」とのこと。どうしようもないので、道端しか置けないのに、それを咎められるのは不条理だというわけです。
「罰金は無駄に高いし、全然邪魔にならないところでも張り紙をはりやがるし。あいつら暇だからっていたずらしすぎでしょ。 税金だけじゃ足りねえのかよ。ほんと頭にきます。常識的というか、自分たちが対処できないのを棚にあげて、駐車違反にするその感覚が頭にくるんですよね。
警察が駐車違反を取り締まるのであれば、それをさせないための最大限の努力くらいして当然なわけよ。
警察のパトロール本当にいらない。なんのためにしているの? 対して事故防止にもなってないし、国民がやってほしいことはできないし。してほしくないことしかしない。ほんと、パトロールをしている警察の方々消えてください」
と、怒りは収まらない様子。「警察って腹立ちませんか?」と質問しています。
■ユーザーの回答は…
投稿者が一番しっくり来た「ベストアンサー」は、「その気持ちわかります!貴方の気持ちはよくわかります。確かにいろいろめんどくさいですよね。警察は自分たちが不利になるようなことがあると隠ぺいしようとするんです。違法職質の動画があると警察の信用が落ちないように消すんですよ?秘密なことだらけのくせに職質する時は教えて教えて!って来るんですよ?正直言ってウザい」というもの。
それはともかく、ほかにも様々なアドバイスや回答が集まっています。
まず「それ緊急避難適用できないか調べてみれば?」という声があります。緊急避難というのは刑法第37条に規定されているもので、「生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない」といったものです。
正当防衛に近い概念ですが、これは裁判で無罪や減刑について争うものであり、裁判を経ない「取り締まり」の時点で適用することは簡単ではなさそうです。
さらに「自分の駐車場に違法駐車していたクルマに損害賠償請求する」というアドバイスも。「お前のせいで反則金を払う状況に置かれた」ということで、民事訴訟であれば「たしかに、他にどこに置けばいいんだよ」という事情を加味してもらえるかもしれません。ただし労力や弁護士費用などもかかってきそうです。
不法駐車に対しては「私は必ず状況をスマホで画像を残しています。全体とナンバープレート」「通報あればナンバーからできる限り所有者を割り出し連絡してくれませんかね」というアドバイスもあります。
いっぽう、似た境遇にあった別のユーザーは、警察から違反を取られないよう、「署内に、駐禁を取らないよう連絡しておきます」という言質を取る「根回し」をしたことで免れたといいます。
その際もやはり、自分の駐車枠に置いてある不法放置車に対し、警察からは「公道ではないので…」「勝手にチェーンかけるのは器物破損ですよ…」「レッカー移動は不可能…」「その場で慰謝料請求するのは恐喝になりますよ…」などの対応で、投稿者と同じように「かなりむかついた」とのこと。
■「感情だけでワガママゴネてるだけ」の声も…
さてこのように、しっかり警察に対し、根回しや言質を取る「能動的アクション」を取れる人は、結果的に今回のように違反を免れることができるようにも思われます。
それに関しても、他のコメントでは投稿者に対して「対処しないなんて、あなたが勝手に決めただけじゃありませんか」「何もせずに帰っていった?もうちょっと強く言っていいと思うよ」「先に通報すればよかったですねー」「人任せかよ」「月極駐車場ならそこの管理者へ、アパートならアパートの管理者へ連絡して対応すべき」
「毎回連絡しましょう、当たり前の事ですが、警察より指示を仰いで下さい。他者が使っているが、どうすればいいのか?等」という声も。
あるユーザーは「あなたは自分が取り締まられた感情だけでワガママゴネテルだけにしか見えません。法治国家に於いては警察権限は法律の許される範囲でしか行動できません」と回答。
「どうせ対応何もしないだろ、こちらも何も考えずに適当にやればいいわ。あー違反取られた。警察ムカつく」というのは、流れるままに受け身で人生を送って、何か嫌な体験があれば相手のせいにする態度だと指摘しています。
社会というのは、必ずしも「何か自分がいらぬ行動をするから、痛い目に遭う。何もしなければ、何も起こらない」という単純な世界ではありません。「何にもしないことで、勝手に状況が悪化して、痛い目に遭う」ということも往々にしてあります。
悲しいかな、「自分から強いアクションを起こせる人間ほど、不利益を逃れるチャンスが大きい。怠惰な性格で、後付けで他人を恨んでも、自分の不利益は厳然としてそこにある」というのが社会でもあります。
法律に自分の人生のセキュリティを100%甘えるのではなく、自分のセキュリティはある程度自力で勝ち取っていくことも、人生に対する自己責任のひとつかもしれません。
とはいえ「放置車両」に対して迅速かつ簡便な対応が難しいとして、法律の不備が指摘されているのも、また課題となっています。そもそも「そこに正当な権利を持つ人が、不当に不便な思いをしている」のは事実ですので、それを救う法制度を求める機運と、それを受け止める立法の両方が求められていくこととなります。