トヨタ「エスティマ」の後継モデルと言える「シエナ」というミニバンが存在します。どのようなモデルなのでしょうか。
いまでも復活を望む声が絶えないトヨタ「エスティマ」。過去には北米で「プレビア」として販売されていました。
そんなプレビアの後継モデルとして現在、販売されるのが「シエナ」です。
最近では国や地域によって改良された新型シエナ(2025年モデル)が登場しています。
そんな北米をはじめ複数の国や地域で販売される「エスティマの後継モデル」と言えるシエナとはどのようなモデルなのでしょうか。
シエナは、1997年に日本では「エスティマ」の車名で販売されていた北米市場向け「プレビア」の後継車として初代がデビューしました。
海外市場を中心に販売されるシエナは1997年に初代が北米市場で発売。
現行モデルは、2021年にフルモデルチェンジを受けた4代目となり、この代から全車ハイブリッドになっています。
歴代シエナは米市場向けに展開されていました。
しかし、4代目では米国工場分をカナダ、メキシコ、台湾、韓国に輸出。中国向けは現地生産しています。
ボディサイズは全長5175〜5185mm×全幅1994mm×全高1776mmで、7人〜8人乗り3列シートのラージサイズミニバンとなっています。
現行「アルファード」のボディサイズは全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm×ホイールベース3000mmとなるため、それよりも一回り大きいサイズです。
シエナのデザインは、日本の新幹線からインスピレーションを受けて設計されたもの。
また、フロントはSUVを意識した造形となっている他、フロントロアグリルは大型でワイルドな印象を見る人に与えています
なお背が少し低めでシュっとしたスタイリングは、エスティマの名残と言えそうです。
パワートレインは、2.5リッター直列4気筒ガソリンとモーターを組み合わせたハイブリッドを採用し、2WD/4WDをラインナップ。
4WDモデルでは、運転状況に応じて前輪に100%から前後輪に20:80の割合まで、シームレスかつ自動的に理想的にトルク配分を可変させるシステムを採用し、厳しい気候や道路環境が多いカナダにおいての実用性、安全性を高めています。
そんなシエナですが、過去には日本のショッピングモールにて参考展示した他、トヨタ「ノア/ヴォクシー」のメディア試乗会に展示も。
また最近では、東京都内で4代目の「XLEグレード(白いボディカラー)」が度々目撃され、SNSでも話題となっていました。
このシエナは、ソフトバンク 先端技術研究所が「自動運転のレベル4の解禁に向けた実証実験」として東京都港区の竹芝エリアで2023年1月から試験運用で使っているものです。
外装には複数のカメラやアンテナが至る所に装着されており、ボディサイドには「AUTONOMOUS DRIVING TEST(自動運転実証実験中)や「ソフトバンク 先端技術研究所」、リアには「追越危険」など描かれています。
なおこのシエナは、トヨタからソフトバンク 先端技術研究所に車両提供されている個体だと言います。
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そんなシエナですが、「大きいけどシエナのデザイン良いな」「アルファードとは違う迫力がある」「日本でも限定でも良いから売って欲しい」など日本のユーザーからも発売を望む声があるようです。