スズキのイギリス法人は、コンパクトSUV「ビターラ」をマイナーチェンジしたと発表しました。
■国内「エスクード」としてはすでに終了も現地で改良
スズキのイギリス法人は2024年11月7日、コンパクトSUV「ビターラ」をマイナーチェンジし、2025年モデルを発表しました。
ビターラは、スズキが1988年から販売しているコンパクトSUVです。日本市場でも「エスクード」として販売されていました。
その後登場した2代目と3代目は「グランドビターラ」という名称に変更され、2015年にデビューの4代目現行型は、ふたたびビターラの名称に回帰しています。
この4代目はハンガリー子会社 マジャールスズキで生産し、ヨーロッパを始めとする海外市場で支持。日本でも2024年4月まで輸入販売が実施されていました。
日本での販売終了後の2024年11月、マイナーチェンジが実施されました。新デザインの採用や先進機能の向上、ハイブリッドシステム改良による燃費のアップなどが図られています。
エクステリアでは、フロントグリルやバンパーが刷新され、よりSUVらしい精悍な顔つきにフェイスリフトが実施されています。
リアエンドでは、ウインドウサイドスポイラーを組み込んだアッパースポイラーを備え、新しいデザインの17インチアルミホイールが装着されています。
ボディサイズは、全長4185mm×全幅1775mm×全高1595-1600mmとなっています。
パワートレインは、2タイプのハイブリッドを設定。
最高出力102PS・最大トルク138N・mを発生する1.5リッターガソリンエンジンに、最高出力33PS・最大トルク60N・mを発生する電気モーターを組み合わせたフルハイブリッド。
そして、129PS・235N・mを発生する直列4気筒1.4リッター「ブースタージェット」ガソリンエンジンに、14PS・53N・mを発生するモーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドが用意されます。
トランスミッションは、フルハイブリッドとマイルドハイブリッドともに6速MTがメインで、フルハイブリッドにはオプションで5速AGS(オートギアシフト)も設定されています。
いずれのパワートレインも今回の改良により、マイルドハイブリッドは最大9%、フルハイブリッドは最大6%の燃費向上が図られたといいます。
また、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポート」システムをアップグレードし、夜間の交差点の視認性の向上や歩行者・自転車・バイク・前方車両の検知機能を向上させています。
装備面では、Android AUTOおよびApple CarPlay対応の9インチディスプレイ、スマートキーシステム、自動防眩ルームミラー、リアパーキングセンサーを標準装備化し、さらに3年間無料で使用できるスズキコネクテッドサービスを追加しています。
なお、ビターラ ハイブリッドは、イギリス市場ではビターラシリーズの中で好調な売れ筋モデルとなっているといい、今回の改良による販売台数アップも期待されます。
新型ビターラの価格は2万6949ポンド(約518万円)からです。