ホンダの新たな最上級セダン「アコード」は、現在のところ1グレードのみの展開となっています。しかし今後、ラインナップ追加が実施されるようです。一体どういうことなのでしょうか。
■最上級セダン「アコード」に追加モデル設定へ どうなるのか
1976年に初代モデルが登場したホンダ「アコード」は、当時の大衆モデルであった「シビック」よりも上級さを求めるユーザーに向けてリリースされたモデルでした。
その後はモデルチェンジを繰り返しながら上級車への移行を果たしており、2024年3月に日本で発売した現行型の11代目では、従来の「レジェンド」に変わるホンダのフラッグシップセダンというポジションを担うまでになったのです。
そんな現行型アコードですが、すでに一部の仕様のオーダーができなくなるなど改良の気配が漂っています。
というのもアコードは、2024年に日本で発売されたタイミングで2025年に「進化モデル」をリリースすることをアナウンスしており、今回はそれに伴うオーダーストップという見方が大半となっています。
その進化モデルとは、全方位安全運転支援システムの「Honda SENSING 360」の進化版である「Honda SENSING 360+」を搭載するというもの。
これは従来の「Honda SENSING 360」にプラスし、新たにドライバーモニタリングカメラ、高精度地図を採用することでドライバーの状態確認や、車両の制御機能が向上し、ドライバーの運転負荷を軽減するものです。
具体的には、降車時車両接近警報、ドライバー異常時対応システム、カーブ路外逸脱早期警報、ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能/高度車線内運転支援機能、レコメンド型車線変更支援機能、高度車線変更支援機能が追加されます。
ホンダは「全ての人が心から安心して自由に移動できることに加え、『積極的に出かけたい』『もっと遠くまで行きたい』と思えるようなクルマの提供を目指す」としており、アコードがよりフラッグシップセダンに相応しい機能を合わせ持つモデルに昇華することは間違いないと言えそうです。
ただ、単に運転支援システムをアップデートするだけではなく、それ以外の改良もなされるというウワサもあります。
例えば先代モデルでは標準装備となっていて、新型で廃止となったことで惜しむ声が意外と多かったサンルーフの復活や、先代モデルの初期型やレジェンド、「インサイト」といったホンダのセダンに近年設定されることが多かった白系内装色の追加などは現実的なところ。
それ以外では可能性は低いものの、海外仕様に設定のある1.5リッターターボエンジンを搭載するエントリーグレードの追加も期待したいところです。
フラッグシップセダンとして君臨するアコードではありますが、すでにホンダのセダンとしてラインナップされていたインサイトやシビックセダンなどはラインナップから消滅。
そういった、かつてのホンダセダンユーザーの受け皿となるグレードもラインナップされると嬉しいと思うユーザーは、決して少なくないのではないでしょうか。