「GS」と聞けば、かつてレクサスが展開していたセダンをイメージするユーザーが多いことでしょう。しかし現在ではマツダに“GS”の名前を冠したモデルが販売されています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■レクサス…じゃない「GS」あった!
クルマで「GS」と聞けば、トヨタが展開するラグジュアリーブランド「レクサス」で1999年から2020年まで4代にわたり、生産・販売されていたセダンを頭に思い浮かべるユーザーが多いことでしょう。
しかし、2024年12月現在ではマツダから”GS”の名を冠したクルマが展開されています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは、マツダ「キャロル HYBRID GS」です。
そもそも「キャロル」は1962年に初登場した長い歴史を持つモデルです。
初代から2代目までに約20年のブランクがありましたが、1989年に復活。
2代目以降の初期モデルはスズキ「アルト」のプラットフォームを採用しつつも、独自のデザインで展開されました。
しかし、4代目以降はアルトのOEMモデルとして販売が続けられています。
現行モデルとなる8代目は2021年12月にデビューし、「気軽」「安心」「愛着」をテーマに開発され、親しみやすさを感じるデザインが特徴です。
また2023年12月には、改良モデルが発表されています。
複数のグレードやパワートレインが用意される中で、キャロル HYBRID GSは660cc直列3気筒自然吸気エンジンにリチウムイオン電池とモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様です。
トランスミッションにはCVTを搭載し、駆動方式はFFまたは4WDから選択することができます。
これらにより燃費(WTLCモード)は、FFモデルが27.7km/L、4WDモデルが25.7km/Lという軽自動車トップクラスの低燃費を誇っているのも大きな魅力です。
エクステリアではスクエアを基調としながらも、角を丸めた柔らかなフォルムを採用。
立体感のあるスタイリングに、マルチリフレクターハロゲンヘッドランプや電動格納リモコン式ドアミラーを装備しています。
インテリアでは、デニム調のシート表皮が親しみやすさを演出し、利便性を考慮した収納スペースも充実。
特に、大型スマートフォンが収まるセンターポケットやフロアコンソールトレーなどが利便性を高めています。
さらに2023年12月の改良では、法規制の変更に対応し、メーターにリアパーキングセンサー作動表示灯を追加。
また、ボディカラーとして設定されていた「ピュアホワイトパール」が廃止され、新たに「ホワイト」が採用されました。
なおキャロル HYBRID GSの価格(消費税込)は、FFモデルが124万3000円、4WDモデルが137万3900円です。