トヨタ「プリウス」の高性能PHEVモデルに、廉価なグレードが追加されました。どのようなモデルなのでしょうか。
■めちゃお買い得な「プリウス」の高性能モデル
トヨタ「プリウス」のプラグインハイブリッド車に2024年9月、新グレードが追加されました。
新たな「Gグレード」とはどのようなものなのでしょうか。
1997年に世界初の量産市販ハイブリッド車として登場したプリウス。
長らくハイブリッド車の代名詞として君臨し続けてきましたが、時代が進むにつれて他のモデルにもハイブリッド仕様が当然のように設定されるようになり、ここへきてその存在意義があやふやになってきました。
そこで2023年に登場した現行型の5代目では、グッと低く構えたスポーティなスタイルに一新され、新たな“プリウスらしさ”を表現したモデルとなったのでした。
そんなプリウスですが、2リッターおよび1.8リッターガソリンエンジンの通常のハイブリッドモデルのほか、2リッタープラグインハイブリッド仕様の「プリウスPHEV」が用意されています。
このプリウスPHEVでは、システム出力を2リッターハイブリッド仕様の196PSから223PSへと向上させただけでなく、満充電で87kmのEV走行距離を実現するなど魅力の詰まったモデルとなっています。
ただし、デビュー当初のプリウスPHEVは上級グレードの「Z」のみのラインナップで、価格(消費税込、以下同)も460万円とハイブリッド仕様の同Zよりも90万円も高額。
なかなか購入に踏み切れないユーザーも少なくありませんでした。
そして2024年9月に、PHEVにも通常のハイブリッドモデルに用意されるスタンダードグレード「G」が設定され、価格も390万円と70万円も下げられています。
このプリウスPHEVのGグレードは、ハイブリッド仕様のプリウスGグレードと近い装備を持っています。
プリウスPHEVのZグレードとの違いは、緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)・フロントクロストラフィックアラート・レーンチェンジアシストなどの先進支援や、パワーバックドア、ステアリングヒーター、運転席パワーシート、ワイヤレス充電器といった機能装備を省略。
また、標準装備のディスプレイオーディオも12.3インチの大型から8インチディスプレイの通常サイズになる点が大きな違いとなります。
ただし、PHEV専用デザインの19インチアルミホイールやパワートレインについてはZグレードとの違いはないため、プリウスPHEVが気になっていたけれど、価格がネックと考えていた人にとっては朗報と言えるかもしれません。
なお、プリウスPHEVは国からの補助金(CEV補助金)が設定されており、2024年度のCEV補助金の額は55万円となっているため、プリウスのZグレードよりも実質価格では安く購入することが可能。
さらに、お住まいの自治体によってはさらに独自の補助金を設けている場合もあるので、よりお買い得にプリウスPHEVを手にすることができます。
このあたりの補助金の制度を使えるのはPHEVならではといったところで、気になっている方はその辺りも合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。