クルマに付いているマークにはいくつかの種類があります。基本的には大きく4つが挙げられます。どんな意味があるのでしょうか。
■年末年始で交通量が増える前に知っておきたい! 初心者マークは知ってるけど… 「謎のちょうちょマーク」 その意味は?
街中でクルマを見ると、ボンネットやリアにマグネット式のマークが貼られていることがあります。
そのなかでも黄色と緑色が半々のマークは「初心者マーク」と知られていますが、他にも緑色と黄色のちょうちょが描かれたマークも存在します。
意外と意味を知らない人もいるこのちょうちょマークには、どんな意味があるのでしょうか。
クルマに付いているマークにはいくつかの種類があります。
基本的には大きく以下の4つが挙げられます。
・初心運転者標識(初心者マーク)
・高齢運転者標識(高齢運転者マーク)
・聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)
・身体障害者標識(身体障害者マーク)
片側が黄色、緑色で描かれている「初心運転者標識(初心者マーク)」は、準中型自動車または普通自動車(軽自動車含む)を運転することができる免許を受けた人で、免許取得後1年未満の人を対象としているマークです。
この対象者には表示義務があり、表示しない場合は道路交通法違反となります。
違反点数1点、大型車(準中型のみ)6000円、普通車4000円の反則金が科される可能性があります。
オレンジ、黄色、黄緑、緑の4つの葉が重なったような形の「高齢運転者標識(高齢運転者マーク)」は、普通自動車(軽自動車も含む)を運転することができる免許を受けた年齢が70歳以上の人が対象のマークです。
「初心運転者標識(初心者マーク)」とは違い、表示義務は「表示するように努めること」となっており、罰則等はありません。
また身体に不自由がある人が付けるマークとなるのが、「聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)」「身体障害者標識(身体障害者マーク)」です。
「聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)」は、準中型自動車や普通自動車(軽自動車含む)を運転することができる免許を受けた人で、政令で定める程度の聴覚障害のあることを理由に当該免許に条件を付されている人が対象です。
いわゆるこれが冒頭の「ちょうちょマーク」となります。
なお表示義務があり、違反点数1点、大型車(準中型のみ)6000円、普通車4000円の反則金が科される可能性があります。
丸い形に青い背景に白色の四葉が描かれた「身体障害者標識(身体障害者マーク)」は、普通自動車(軽自動車含む)を運転することができる免許を受けた人で、肢体不自由であることを理由に当該免許に条件を付されている人が対象です。
こちらは、「高齢運転者標識(高齢運転者マーク)」と同じで表示義務は「表示するように努めること」となっており、罰則等はありません。
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これらの4つには、表示位置も決められており、「車体の前面と後面の両方に、地上0.4メートル以上1.2メートル以下の見やすい位置(道路運送車両の保安基準の規定により、前面ガラスに取り付けることはできない)」と定められています。
また表示対象者がそれぞれ対応する標識(マーク)を表示して準中型自動車または普通自動車(表示対象自動車)を運転しているときは、危険防止のためやむを得ない場合を除き、当該車両に幅寄せや必要な車間距離が保てなくなるような進路変更をした場合には道路交通法違反になります。
この場合は違反点数1点、大型車(中型車、準中型車含む)7000円、普通車6000円、二輪車6000円、小型特殊5000円の反則金が科される可能性があります。
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SNSなどでは「初心者マークは知ってたけど、それ以外は知らなかった」、「教習所で習ったけど、いざマークを見ると意味が出てこない」、「はじめて街中でちょうちょマーク見た!」という声が見受けられました。
これらのマークを付けているクルマを見かけた場合には、配慮した運転をすることが望ましいでしょう。