ホンダのミニバン「ステップワゴン」ですが、受注が停止になることが噂になっています。とは言っても、現行モデルとなる第6世代が登場したのは2022年5月のことで3年ちょっとでモデルライフ終了はありえません。そうとなれば、マイナーチェンジにあわせての一時的な受注停止と見るのが妥当でしょう。では新たなモデルはどのようなモデルとなるのでしょうか。推察します。
■ステップワゴンそろそろ“新型”登場?
ホンダの人気ミニバンである「ステップワゴン」。その受注が停止になることが噂になっています。
とは言っても、現行モデルとなる第6世代が登場したのは2022年5月のこと。わずか3年ちょっとでモデルライフを終了することは、一般的なモデルサイクルではありえません。そうとなれば、マイナーチェンジにあわせての一時的な受注停止と見るのが妥当でしょう。
では、マイナーチェンジとなるのであれば、いったいどのような内容になるのかを予測してみたいと思います。
マイナーチェンジの内容としてヒントとなるのは、過去のステップワゴンのマイナーチェンジ、そして同じホンダの他モデルの歴史です。
まずは先代のステップワゴンは、過去にどのようなマイナーチェンジを実施したのでしょうか。先代モデルは2015年に登場し、2017年にマイナーチェンジを実施しています。
このときは、「SPADA」グレードの外観変更と、同グレードにハイブリッドを追加。そして先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」を機能アップさせ、全車標準としました。
それにあわせて価格もアップしています。一部グレードの外観変更、ハイブリッドの追加、そして先進安全運転支援システムの強化という内容です。
では、他のモデルのマイナーチェンジは、どのようなものになるのでしょうか?
新しいところから言えば、2024年9月に「シビック」がマイナーチェンジを実施しています。この時の変更は、フロント周りのデザインの変更、グレード編成の見直し(スポーティな「RS」グレードの設定)、先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」の機能向上というものでした。
外観変更、グレード編成の見直し、先進安全運転支援システムの強化の3つとなります。また、価格も上昇しています。
その前が2024年4月の「ヴェゼル」のマイナーチェンジです。内容は、エクステリアとインテリアのデザインの変更、グレード編成の見直し、先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」の機能向上、そして価格のアップです。
さらに、その前となるのが2022年10月の「フィット」のマイナーチェンジです。この内容は、エクステリアの変更とグレード編成の見直し(「RS」グレードの追加など)、先進安全運転支援システムの強化、そしてわずかな価格アップでした。
そして最後に2022年9月に「N-WGN」もマイナーチェンジを実施しています。その内容は、「カスタム」グレードのエクステリアの変更と、先進安全運転支援システムの強化、価格アップでした。
こうして過去のホンダのマイナーチェンジを見返してみれば、基本的に「外観の変更」「先進安全運転支援システムの強化」「価格アップ」の3つがマスト。そして、それに続いて「グレード編成の見直し」が続きます。
そうした過去を踏まえてみれば、次の「ステップワゴン」のマイナーチェンジでも、「外観の変更」「先進安全運転支援システムの強化」「価格アップ」は必ず行われるはずです。
外観の変更は、「カスタム」だけになる可能性はあります。一方、先進安全運転支援システムの強化と価格アップは確実でしょう。
そして、次の可能性である「グレード編成の見直し」は、特別仕様車や新パッケージの設定という形になるかもしれません。「シビック」や「フィット」のように、「RS」グレードの追加は、ちょっと難しいかもしれません。
ちなみに、ネットでも噂されている、先代にあった横開き可能な「わくわくゲート」の復活は、まずありえないでしょう。
機構が複雑で重量がかさむため、コストアップだけでなく、燃費性能などに悪影響を与えます。フルモデルチェンジの段階で継承されない機能は、さすがに復活は難しいのではないでしょうか。
とりあえず、言えるのは価格アップが確実ですから、欲しいと思った人は待たずに、急いでディーラーに駆け込んで購入するのが良いはずです。今なら、まだ間に合うのではないでしょうか。