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圏央道「ブツ切れ千葉区間」工事どうなった? 房総エリアの「空港直結」へ「あと18km」悲願のグルリ一周の最終段階…開通はいつなのか

くるまのニュース 2024年12月20日 16時30分

首都圏郊外をぐるっと周る「圏央道」ですが、千葉県内で未開通区間があり、工事中の「ブツ切れ状態」です。現在の状況はどうなっているのでしょうか。

■途中でブツ切れ状態の18km 進捗は

 首都圏郊外をぐるっと周る「圏央道」は、重要な高速道路を相互につなぐ役割を果たします。
 
 そんな圏央道は、実は千葉県内で「途中のブツ切れ状態」があり、つながっておらず中途半端になっています。
 
 工事はいったいどうなっているのでしょうか。また、完成はいつなのでしょうか。

 圏央道は、東京湾アクアライン千葉側の「木更津JCT」から、ぐるっと常磐道・東北道・関越道・中央道・東名高速をつなぎ、最終的には横浜市の横浜横須賀道路の「釜利谷JCT」まで、ほぼ一周つながる計画になっています。

 そのなかで、今もつながっていないのが千葉区間と横浜区間です。横浜区間は藤沢からさらに地下トンネルで横浜市内を東西に抜けていくもので、まだ開通見込みは立っていません。

 いっぽう、開通めどが立っていて、数年後には完成を迎える区間が、千葉区間です。

 木更津から北東へ伸びる圏央道は、名前とは裏腹に、どちらかといえば「銚子連絡道路の一部」のような存在です。東金JCTで千葉東金道路と接続し、松尾横芝ICで途切れ、そこから先は銚子連絡道路です。

 計画では、松尾横芝ICから北へ進路変更し、成田空港の東側を抜けて、大栄JCTで常磐道へ接続します。ここが千葉県内で最後の最後に残った「未開通区間」です。

 ここがつながれば、房総半島全体の交通をまるごと圏央道へ吸い上げて、成田空港へ直送する重要な役割を果たします。さらに、東京湾アクアラインや千葉市~東関東道といった大混雑ルートを回避して、郊外大回りで常磐道・東北道、さらには関越道方面までバイパスすることも可能になります。

 途中の設置ICは2か所。芝山町内の国道296号接続部、そして成田空港新ターミナル直結の地点です。

 気になる進捗ですが、北半分の「大栄JCT~国道296号IC」が先行して「2025年度 開通目標」で、残りの国道296号IC~松尾横芝ICが「2026年度 開通見込み」となっています。(正確には北側工区で『1年程度の前倒しをめざす』という表現)

 工事の進捗ですが、連絡調整会議が2023年10月から開かれておらず、国土交通省やNEXCO東日本からも特段の情報発信がなされていないため、何がどこまで出来ているのか、状況を掴むことは困難となっています。

 あまりに状況が見えないのか、千葉県議会は7月の県土整備常任委員会のあと、委員を派遣し、進捗状況に関する調査をおこないました。その結果が、議会で10月に報告されました。

 その内容によると、工事は「順調に進んでいる」とのこと。弱地盤などが懸案事項だった芝山トンネルも、2月に無事貫通し、内部のコンクリート工事(覆工)が進められているといいます。

 南工区で仮設される「高谷川高架橋」も、橋脚工事が進行中で、橋桁の製作が同時並行で行われています。松尾横芝ICでは、銚子連絡道路とをつなぐ新たなランプ橋が、8月に完成したところです。

 なお圏央道では、千葉県・茨城県内で、開通済みの区間の「4車線化」工事も順調に進められているところで、完成した工区から少しずつ、モザイク状に供用開始されています。

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